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水栓金具の人気メーカーと特徴ご紹介
更新日:2022年4月28日
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代表的な住宅設備品の一つに「水栓金具」があります。 この名称ではピンとこない人もいると思いますが、要は「蛇口」のことです。
水栓金具は賃貸であれば「入居すれば自動的についてくる」ものですし、また持ち家を手に入れた人でも「キッチンを買ったらそれについてくる」イメージがあるので、単独で選んだり取り替えたり…というイメージはあまり持てないという人も多いかもしれません。
しかし最近ではエアコン・ドアホンなどと並んで水栓金具なども「自分で所有し、取り付ける」という感覚の人が増えてきたようです。
水道は毎日必ず使いますし、ちょっとした機能の違いや不足などで掃除などのストレスを感じこともあるはずです。
このため古くなった水栓金具を好みのものに取り換えるニーズも年々高くなってきました。
今回は水栓金具をご自身で選んで取り付ける方向けに、人気メーカーと選ぶ際迷わないコツのようなものをお伝えしていきたいと思います。
水栓金具の人気メーカーとその特長3選
TOTO(トートー)
TOTO(トートー)は、トイレやウォシュレットなどで特に知名度が高く、ロゴマークの入ったものを多く見かけると思います。
同社はもちろんトイレだけではなく水回り製品全般で実績があり、キッチンから浴室までいろいろなものを手掛けていますが「水栓金具」においても最大手の一つで、購入だけでなく未使用品や展示品などを売却したい場合も、高値で買い取ってもらいやすいメーカーと言えるでしょう。
同社の製品はデザイン的にはシンプルなものが多く、デザインの機能性を兼ね備えたものを目指す…というコンセプトになります。
水栓金具は性能差や特色がとても表れにくい住宅設備品なのですが、TOTOの水栓金具はそれなりの価格はするものの最先端技術を使用して製造されているため信頼性が高いものです。
またエコ(節約)に対応した仕様のものも販売していて、
〇コンフォートウェーブシャワー(節水しつつも浴び心地の良いシャワーを出す仕様)
〇エコシングル水栓(レバー部分の操作で「カチッ」という音で水とお湯の使い分けを明確にし、給湯器の無駄な運転を防いで節約できるタイプの仕様)
なども販売しています。
LIXIL(リクシル)
リクシルは、水回りのみならず建材・住宅設備品について手広く生産しているメーカーになります。
水栓金具においてもTOTOと並んで最大手の一つです。
デザインや品質においてもTOTOなど大手と比較しても遜色のない素晴らしいものを展開していますが、一つ特色を上げるとするならば、キッチン水栓において水質にこだわりがあるということでしょうか。
すべての設置方式で浄水機能付きの製品も展開しているということです。
また最近、コロナ禍もあり知名度が高まっているシリーズとしてタッチレス水栓「ナビッシュ」があります。
これは文字通り非接触・センサーに手をかざす位置によってタッチレスで湯水や湯量切り替えなどがコントロールできるこの製品は他のメーカーにはなく、「ほかの人が触った蛇口に触るのは抵抗がある…」と気になってしまう人も安心ですね!
KVK
KVKはTOTOやリクシルほど身近には知らない人も多いのですが、両社に次ぐシェアを持つ水栓金具のメーカーです。
同社は配管設備についての技術も高いものを持っており、一般家庭だけでなく公共施設(浴場やスプリンクラーシステムなど)においても、同社の技術が多く使用されています。
製品の特長としてはもちろんデザインや性能面でも信頼が高いのですが、特に水をはじき水滴が付きにくい「撥水水栓」を開発していることが特徴です。
これは特殊フッ素コーティング面をメッキ面の上に設けることで、従来品よりさらに水滴が付きづらくなり、また水垢などが付いてもふき取りやすいので汚れが残りにくくなり、見た目もきれいに保たれやすいというメリットがあります。
水栓金具を選ぶ時の考え方
4タイプの中から水栓のタイプを選ぶ
水栓と一口に言うと「蛇口」をイメージする人が多いと思います。
もちろんその通りなのですが、最初に決めるべきはその「蛇口の形」ということになります。
現在発売されているものは大きく4つの形状に分かれているので、目的と設置場所に応じて最初に決めておきたいものです。
1.単水栓
古いタイプの古典的な蛇口です。ひねる部分が1つしかないので当然、お湯は出ず水だけ(あるいはお湯だけ)ということになります。
2.混合水栓(2ハンドル)
これもかなり昔からあるタイプの水栓で、左右に2つ蛇口が付いていて吐き出し口は1つ…というものです。お湯と水をそれぞれコントロールしているので使い分けができるのと、左右の下限によりぬるま湯のように混合した状態を出すことができます。
洗面台やキッチンなどに使われることが多いタイプの水栓です。
3.シングルレバー混合水栓
比較的新しいタイプで、飲食店などの施設などでも見られるようになっていました。
1本のレバーに1本の吐き出し口、というデザインなのですがレバーを左右どちらにするかで温度、上下の調節で水量をコントロールするものです。
片手で操作しやすく操作性が高いこと、またおしゃれなデザインでもあることから浴室やキッチンなどでもよく使用されます。
4.サーモスタット混合水栓
4つの中では最も新しいタイプの水栓です。
サーモスタットとは出てくるお湯でやけどをしないよう、温度の上限を制限する機能のことで、出てくるお湯の温度を安定させます。
デザインとしては2つのハンドル(またはレバー)があり、それぞれ温度と流量を調節するものになっています。
利用場所を考慮してタイプ・機種を絞り込む
水栓の利用場所は屋内の場合大きく分けて3つあります。
●キッチン
●洗面所
●浴室(シャワー・浴槽の2か所)
キッチンはお湯も必要なのは言うまでもありませんが、
〇洗い物などで片手がふさがるケースが多いこと
〇高さによっては水撥ねが気になってしまうこと
〇料理に使うこともあり水質を気にする人も多いこと
などがあり、こうしたことを参考に考えると自分なりの方向性が見えます。
洗面所については浄水器などを付ける必要はないものの、使用回数はそれなりに頻繁なので水温を安定管理することや、水撥ねを極力避けるタイプのものを選ぶのが大切と思います。
※地味に鏡に水滴がついてしまうと掃除も大変ですので…一般に吐水口までの高さが高すぎると水撥ねしやすいです。
風呂場についてはシャワーの部分で特に水温管理が重要で、使用中何かの操作をしたら急に冷たい水が出てきた…などの状態は避けたいですよね。
そうしたことからサーモスタット機能の付いた物がよく使われています。かさばらず、水温を安定させるものが好まれますし、人によっては(水栓部分ではないのですが)節水のため専用のシャワーヘッドを使っていることも多いです。
また忘れてはいけないこととして、引かれている水栓取り付け穴のサイズがあります。
35mm以上あればほとんどのタイプの水栓が取り付けられますが、古めで25mmなど細いサイズの場合は取り付けられるタイプが限られてしまいます。
また取り付け形式も壁付け式・ワンホール式・ツーホール式と大きく3つあり、欲しい製品と適合していることが求められます。
プラスアルファの機能をどこまでつけるか
その他水栓金具についているプラスアルファの機能と言えば、
〇浄水機能(浄水器と一体になっている)
〇ハンドシャワー機能(蛇口からシャワーホースを引き出す形で、掃除がしやすい)
〇吐水モード切替機能(シャワーや浄水などへの切り替え)
〇タッチセンサー機能(接触せずに手をかざすだけで操作していくもの)
の3つがよく見られます。
浄水機能はキッチン、ハンドシャワーや吐水モード切替、タッチセンサーはキッチンに加えて洗面所でも使用されることが多いのでコストとの兼ね合いで検討の余地ありですね!
そして上記3つのこと(設置場所・水栓のタイプ・付加機能)について考えがまとまったら、それぞれのメーカーで出ている該当機種を確認してそこから選んでいく…というのがベストでしょう。
ここから先についてはそれぞれのメーカーのイメージや特徴・持ち味、そして細かい機能の違いということになるのでそれらを参考にあとは「好み」ということになると思います。
水栓金具は、住宅設備品の中でもどちらかというと「独自性」の部分は目立つほど多くを占めないと言えます。
しかし使用時の湯温違和感や水の撥ね、そして汚れなどは長く使っていくうちに慣れてはしまうものの、無意識のストレスになっているかもしれません。
長く、そして1日数回以上は確実に使っていく水栓金具だからこそ、購入時の違いには今まで以上に意識を向けたいものです。
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