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竹田の部屋

    中古で重機を購入する際に気を付けるべきポイント

    更新日:2022年4月26日

    本日の
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    ツールオフでは買取った色々な商品(工具や農機など)を含めて販売していますが、中でも重機についてはスペースをかなり取り、かさばるジャンルと言えます。
    しかし同時に重機について言うとかなり探している人が多く、よほど状態が悪くない限りすぐに売れてしまうケースが多いのでそれほど置き場所に困ったことはありません。

     

    重機を探すお客様は複数の重機販売店を同時に見て回っている方が多く色々な比較観点から質問されます。
    その際ツールオフでは基本的に自社で買い取りをしたものを販売していますので、特には買い取りで査定を担当したものが整備後に販売を担当するケースもあります。
    そうすることで、その重機のより詳しい情報(以前の現場がどこだったか、気になる点はあったかなど)をお伝えできることもあり納得していただけることが多いですね。

     

    今回は、査定側の視点を取り入れる形で「中古で重機を選んでいく場合は何に気を付けていくのか」という点をお伝えしていきます。

     

    用途・予算に応じた絞り込みが第一

     

    予算が決まったら、まずするべきこと

     

    重機は、基本的に会社で購入するケースが多いと思います。
    まず最初に「中古の○○を150万円以内で買いたい!」というような予算が決定されると思いますが、まずはそれに沿って「どの機種の中古品であれば購入できそうか?」ということをリサーチするのがお勧めです。
    方法としては周辺の中古重機販売店の在庫品を、片っ端から見てみるのも悪くはありませんが

     

    「たまたま油圧ショベルはない」
    「希望するホイールローダーは在庫がない」
    といったように「現在ある在庫」の中でしか相場感が分かりません。

     

    もし、「すぐに中古重機が欲しい!」と急ぎで探しているのであればその方法でもいいのですが、「数か月先でもいいので良い買い物をしたい」ということであれば、まずはヤフオクなどのオークションでの相場チェックをお勧めします。

     

    オークションの場合全国から出品されているので希望の機種について「どの程度の状態のものが、いくらで出品されているか」すぐに確認できる可能性が高いです。
    また「過去に落札されたもの」も掲載されているのでそれも含めれば「予算○○円以内で考えると、アワーメーターで○○時間くらいのものであれば買えそうだな…」といったような「相場感」をつかみやすいと言えます。
    ですので、急ぎの買い物でなければまずそうした方法をお勧めします。

     

    ちなみに重機販売店から購入する場合も、そうしたオークションと価格差があるかというとそれほどありません。
    (高い場合もあれば安い場合もあります)
    従ってそのままオークション経由で買い物をしてしまう…というのも一つの方法ではあります。

     

    ただオークションの場合買取店経由と違い「直接取引」になってしまうケースも多く、送金や状態の違いなどでトラブルの発生リスクもあります。
    またネットオークションシステムを通すと取引手数料などがばかにならないので、特に高額な重機の場合はお勧めできません。
    ネットオークションのリサーチはあくまで相場感をつかみ、実物を見た時に「お得かどうか」の判断材料とする基準を作るためと割り切るのが良いと思います。

     

    中古実機販売店の探し方

     

    相場感をつかんだら、いよいよ実際に中古重機の在庫があるお店をリサーチしていきます。
    基本的にはネット検索で絞っていった方が良いので「中古重機 販売(品名も入れるとベスト)」などで探していきましょう。

     

    この際は、できるだけ「同じ県内」ではなく「隣接する県」まで入れて探すことをお勧めします。
    私も仕事でリサーチすることが多いのですが、実感として「1つの県内」だと重機販売店の分母もそれほどではなく、さらに「フォークリフト」など種類を絞ってしまうと選択肢が激減する県もかなりあるからです。

     

    もし、中古重機販売店で探してもあまりうまく行かない場合は「中古重機 買い取り」など買取ワードで探してみるのも方法です。
    ツールオフもそうなのですが重機買取をしている企業は販売をしているケースも多く、HP内に「在庫品」などのページがあることも多いのでそうした探し方もあります。
    買取もしている販売店の強みとしては、その品物の状態について直接確認し値付けをしている場合が多いので、現状についてより詳しい説明を受けられることが多いことです。

     

    実機確認は時間をかけずに効率よく

    いくつかの重機販売店をリサーチし問い合わせて「在庫がある」ことを確認したら、購入のための「実機確認」に回る形をとります。
    これについてはできるだけ同じ日にたくさんのショップを回るお客様が多いですし、実際それがお勧めです。

     

    どうしても時間の都合でばらばらの日に見てしまう方もおり仕方がないケースもありますが、中古重機を探している人は大変多く、特に状態の良いアワーメーター4000時間切りのものに限れば、かなり早く売れていってしまいます。
    「候補の中古重機」をすべて見終わって決断して連絡したら、すでに売れていた…という行き違いで悲しい思いをしてしまう危険もあるので、できるだけ集中的に実機確認をし、早めに決めるのがお勧めです!

     

    中古実機のどこをチェックすればいいのか

     

    年式とアワーメーター、どちらを重視するのか?

     

    中古重機を選ぶ際、価格を決める二本柱が「製造後、何年経過しているか」という年式と、「エンジンを何時間かけているか」というアワーメーター(使用時間)になります。
    この2つで中古価格の8割は決まる、と言っても過言ではありません。

     

    では購入側としてはどちらを重視すればいいのでしょうか?
    色々な中古重機の買取・販売に携わってきた立場から見ると、どちらかというと「アワーメーター」に注目した方が重機の消耗度はつかみやすいのでは…?と自分は思います。

     

    理由としては、思った以上に重機によって用途や現場環境などが異なっているからです。
    それこそほぼ毎日現場で使用してきた会社もあれば、月に数えるほどしか動かさなかったというケースも少なくありません。
    その意味では「アワーメーター」の方がかなり信用できると言えるでしょう。
    端的に言うとアワーメーターを比較して「その割にお得な価格で販売されているのか?」という考えを持てばかなり正しいと思います。

     

    しかし少数ですが例外もあります。
    現場に湿気が多かったり、海辺で保管されていたりなど「塩分」「水分」の多い環境にあった場合はアワーメーターがそれほどでなくても状態が極端に悪い場合もありますので可能であれば避けたいところです。
    ※特に水没や横転などをしてしまっている場合はよくありません。
    「前の所有者が、どのような現場で使用していたのか?」
    ということは聞けばわかる場合もあるので、できる限り情報提供してもらいたいものです。

     

    優先順位の高いチェックポイントとは

     

    中古重機を比較し、購入するかどうか判断していくためにはいくつものチェックポイントがあります。
    ここから先は「減点法」で見ていかなければならないのですが、その中で最も優先度が高く確認必須のものは何といっても「動力系統(パワーラインと言われる部分)」と言えるでしょう。

     

    動力系統は運転に使用するエンジンだけでなくポンプやモーターを使う部分全般と言えます。
    「ただ動けばいい」という訳ではなく、駆動に違和感や異音がないか、始動はスムーズか…といったことも含めて確認するようにしましょう。
    ※そのためにも実機確認では、できれば試験的に動かさせてもらえる所がベストです。

     

    動力系統がなぜ大切で一番チェックすべきなのか…?という理由としては、もちろん心臓部にあたるからというのもあります。 しかしそれ以上の理由として
    「他と違い動力部が故障した場合は大変なコストがかかる!」
    ということが言えます。

     

    動力部の状態が今一つな中古重機を安く購入できたとしても、すぐ故障して莫大な費用(数十万かかるケースも)がかかると意味がない…ということですね!

     

    他にチェックすべきポイントとは

     

    動力・駆動部分以外に注意してみた方が良いポイントとしては、
    〇ボディの傷やへこみ、その他気になる部分
    〇特に足回りは重要(タイヤやキャタピラなどの割れ・すり減りなど)
    〇エンジンやポンプ周辺の油シミ・漏れ
    〇エンジンルームなど内部の状態
    〇冷却水やオイルは現状十分にあるかどうか
    〇アタッチメントの状態(摩耗もあるが、特に接続部分の消耗度)
    などがあります。

     

    これらについては基本的に減点法で見ていくことになりますが、「将来対応が必要になりそうかどうか」ということを意識して判断基準にすることになります。

     

    存在する記録は必ず確認したい

     

    ここからは個別の中古重機や販売店舗によって大きく差が付くところですが、「残っている記録」はしっかり確認するようにしましょう。

     

    〇特定自主検査など定期点検の記録
    〇オイル交換や冷却水交換の記録
    〇部品交換や、故障修理の記録
    〇横転や衝突、水没など重大な事故の記録

     

    こうしたものは保管されている場合と、そうでない場合があります。
    「これはいいな」と気に入った中古重機であっても、将来の故障を回避するためにもできる限りの情報を得ることをお勧めします。

     

    中古重機は高い買い物です。
    安くても数十万、高ければ100万円以上のコストをかけて購入するので自動車以上の出費と言えますし、それに負けないだけの「慎重さ」が必要と言えます。
    今回ご紹介したポイントが、少しでも参考になれば幸いです

     

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