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長野県の
産業と工具事情について
長野県は自然が豊かであり、キレイな地下水が豊富な上、冷涼な気候を活かした産業が多くなっています。
まずは1次産業ですが、りんごやそば、レタスなどの高原野菜の栽培が盛んとなっています。
また発酵関連の食品・飲料品関係の製造も盛んで、味噌から日本酒やウイスキーの産地としても有名な地域です。
工業としては、明治初期の生糸産業から、戦後はキレイな空気や水を活かした時計や電子機器などの精密機械・工具・部品産業が盛んとなっています。そのため、これらの産業が盛んな諏訪地方は、東洋のスイスという別名すらあります。
長野県の有名な建築物としては、善光寺と松本城が挙げられるでしょう。
善光寺は、日本における仏教の宗派が分裂する前の644年に建立され、本堂は国宝に指定されています。その建築様式は一重裳階付(いちじゅうもこしつき)で、屋根はヒノキの皮葺き、屋根の造りは撞木造(しゅもくづくり)という、かなり特殊な建築で出来ています。
一方の松本城は、別名深志城とも呼ばれ、1504年に築城されて、後に出来た天守は国宝に指定されています。天守は5重6階建てで、層塔型天守と望楼型天守の間の建築様式ともされています。
この様な産業形態のため、農業用工具や木材加工用工具、また精密機械などに用いる組立工具などの需要が高い地域です。