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農機具の処分方法はどうすればいいのか?
更新日:2021年12月9日
- 本日の
スタッフ
長年使ってきたトラクターやコンバインなど、大型農機具が使用できなくなった時や、事情があり農業を離れる、農業をしていた親御さんが無くなったなどの理由で、これらの古い農機具をどう処分したらいいのか…というご相談を受けることがあります。
これら大型の農機具は場所も取ってしまうので早く処分したいところなのですが、動かす手間・手放す手続き・また何より処分費用が掛かってしまいそうだ…ということで二の足を踏んでしまっている方も多いようです。
もちろん処分することで、ある程度お金になるのが一番なのですが、そうした売却にもいくつかやり方があります。
またお金にならない場合、どのように処分していくのか…? という所も困惑してしまう所です。
そこで今回は「これがだめならこれで」というような形式で、よりベターな農機具処分の選択肢についてお伝えしていこうと思います。
換金(買い取り)をしてもらうのがベスト
農機具買取店に売却できるのがベストです
農機具を手放す際、最もメリットがあるのが「農機具の買取店(業者)に買い取ってもらう」という方法です。
ある程度の状態であればこれが一番お金になりやすく、また比較的労力のかからない方法と言えるでしょう。
買取店に売る方法はおおむね3つあり、
○店頭買取…実店舗まで直接持ち込んで査定してもらい、買い取り成立したらそのまま置いて帰る。
○出張買取…置き場所まで直接査定に来てもらい、買い取り成立したらそのまま持って行ってもらう。
○宅配買取…何らかの形で査定拠点まで農機具を送り査定してもらい、買い取り成立したら送金してもらいそのまま引き取り。
というものです。
手間という切り口で見ると、上記のうち「出張買取」が一番楽です。
ただ来てもらえるエリアが限られるということと、どうしても即決しなければならない分その場で流されてしまう心配も無くはない…というのがデメリットかもしれません。
また「店頭持ち込み」については自宅から店舗までの距離によるのですが、もしできるのなら手間・時間もそれほどかかりませんし、価格交渉でも納得するまでしやすいと思います。
ただ「店頭買取」「出張買取」ができないエリアについては何らかの形で農機具を送り、査定・買い取りをしてもらうという形(宅配買取)になります。
「宅配買い取り」は農機具を送ることができればスムーズに進められますが、万一価格が折り合わなかった場合返送してもらうのに時間・費用がかなり掛かったりするリスクがあります。
このリスクを下げるためにも、事前に画像やラインなどを送って仮査定をしてくれる業者を選び、できるだけ丁寧に事前査定をしてもらうのがお勧めです!
買い替えなら「下取り」扱いしてもらえると楽です
またもし、「単なる処分ではなく買い替え」をして新しい農機具を購入予定であれば、現在ある物を「下取り」に出す方法もお勧めです。
万一、値段が付かず処分費用が掛かる状態であっても「下取りで引き取ってほしい」ということであれば時間やコストをかけず対応してもらえる可能性が高いからです。
新たに農機具を購入する店舗に「下取り」希望を伝え、そのまま対応してもらうのが一番簡単な方法です。
ただ処分する農機具に価格が付く状態の場合、「新しい農機具の購入」に組み込む形で価値を計算されてしまうので正しい価値が反映されず安めになってしまう場合も無くはありません。
下取りに出す場合は事前に「単独で売るとしたらどのくらいの価格になるのか」相場などをチェックし、できる限り交渉することをお勧めします。
農協に買い取りしてもらうことも可能
また意外な買い取り先の「穴場」と言えるのがJA(農業協同組合)に買い取ってもらう方法です。
メリットとして農協は地域密着なので近くにあるケースも多く、査定や引き取りなどの対応がかなり迅速に期待できるということがあります。(処分費用もあまりかかりません)
また農協の役割としては単に取引をするだけでなく地元農家を広くサポートする、というところにあります。
従って買取・引き取りをしてもらえるか微妙な状態であっても「融通を聞かせてもらえる可能性がある」というのが最大のメリットだと私は思っています。
ただ買い取り価格については農機買取の専門店と比較すると農協の方が低め、というケースも多いので「買取店が近くになく、農機の状態もそれほどはよくない」という場合にこそメリットが大きくなるかもしれません。
自分で売るという手もあるが…
また最近ではオークションなどで「直接取引」をして売却することも増えてきました。
「自分で買い手を見つける」という意味ではこうしたインターネットオークションは有力な手段だと思います。
メリットとしては買取店を挟まないため若干ですが高く売れる可能性はあります。
しかし農機の直接取引についてはトラブルが多いのも現状で、まず遠隔地への輸送・発送にかなりのコスト・時間がかかります。
また中古農機については汚れや使用感、状態などすべてを「買い手」に伝えることはなかなか困難です。
「聞いていたのと状態が違った」というトラブルはオークションではつきものですし、農機では特にその危険性が高いと言えます。
万一取引が不成立・キャンセルとなった場合返送などにも莫大なコスト・時間がかかる可能性もありますので、近隣限定で取引をする場合以外はあまりお勧めできる方法ではありません。
換金できないときの処分方法とは
まず購入した店舗に引き取りを打診してみましょう
コンバインやトラクター・田植え機などの農機が「売れない」状態になってしまった場合、処分する場合は逆にお金がかかることがほとんどです。
この境界線(売れるか否か)を越えてしまったら、「いかにコストを抑えて処分するか」という発想に切り替えざるを得ないのですが、その場合まず最初にお勧めなのが「購入したお店に引き取ってもらえるか打診する」というものです。
さすがに無料というケースはあまりないのですが、購入したという義理や実績もあり、また次回利用につなげるというサービス目的もあるので、少なくとも引き取りについては前向きに対応してくれる確率が高く、また処分費用も初めて利用する処分業者などと比べると安価にできる可能性が高いと言えます。
(理想を言えば購入時などにこうした引き取りが可能か確認しておくことです)
回収業者に連絡して引き取ってもらう
ここで言う回収業者とは「なんでも引き取ります」という形で不用品回収を行っている業者さんのことです。
最近はよくチラシが入ってくるので身近に感じる人も多いと思いますが、比較的コンタクトも取りやすく手数はそれほどかからない方だと思います。
(最近ではインターネットで不用品回収業者を探し、スマホ経由で見積もりを取ることも可能です)
処分費用はどうしても掛かってしまうのですが、他に処分したいものがあればまとめてできるなどのメリットもあります。
廃棄請負業者に廃棄してもらう
農機の大きさによっては廃棄する場合、「解体作業」が必要なケースもあります。
農機は金属性なので、完全に利用価値がなくなったとしてもスクラップとして解体・引き取りしてくれる業者さんはいるはずです。(解体のみ・引き取りのみといったケースもあります)
スクラップ業者に依頼する場合解体・引き取りともにコストはかかってしまいますが、「最終的な処分費用」としては致し方がない部分があります。
ただ見積金額については業者により大きな違いが出ているようなので、できる限り複数の業者から見積もりを取ることをお勧めします!
換金できるうちにしてしまうのがポイント
ここまで、「できればこうしたい。出来なければこう」というベターな順番でお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
やはり分岐点になるのは「売り物になるのか(=処分することがお金がもらえるのか)、ならないのか(=逆に処分でお金を払わなければならないのか)」という所だと改めて感じます。
農機をどこまで使ってから売るか…ということは一種のチキンレースのようなところもあり、あまりにも古くなりすぎたり、状態が悪く稼働時に慣れが必要になったり、また突然故障して動かなくなってしまったり…など、この一線(売り物になるかどうか)をどこで越えてしまうのか…ということは意識しておく必要があると思います。
もちろんお伝えしてきたように、それを越えて「処分」という形になってもまだまだ努力できることはあるのですが、「できる限り価値のあるうちに手放す」最適な時期を、早いうちに意識した方が良いと思います。
最近では実際に持ち込み・発送をしなくてもLINEやメール等で「仮査定」をしてくれる業者さんがかなり増えてきました。
「まだ売るのは早い」と思いつつもそうした業者さんに査定だけでも早めに受けておき、「今どの段階にあるのか」ということを客観的に把握しておくのも、コストをかけず将来のためになるいい方法だと思います!
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