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竹田の部屋

田植え機の人気メーカーと機種まとめ

投稿日:2021年11月25日

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田植え機は文字通り田植えの時期のみ使用するのですが、稲作に欠かせない重要な農機具です。
田植えを昔ながらの手作業でしていくことももちろん可能なのですが、腰を曲げて作業をしているところを想像する方も多いと思います。
よほど圃場が狭くない限り、たとえ1年に1度と機会が少なくても頼りたくなってしまう農機と言えますね。
そのため購入できなくレンタルで済ませる人も多い農機でもあります。
田植え機の新品価格は大きさや機能などで違いますが、安い歩行型であれば50万円前後~高いと500万円以上になります。  
同じ農機でもコンバインやトラクターとそれほど変わらない価格にも見えますが、田植え機の方は運転免許が必要ありません。(その代わり公道は走れないので荷台などで運搬します)
今回は田植え機について、定番メーカーの特色と代表機種を見ていくことにしましょう。

 

田植え機が選ばれるポイントとは

 

運転タイプと横幅(同時作業数)で、まず大別される

 

田植え期は大別して、小型で人が押していくスタイルのもの(歩行型)と、大型で人が上に載って運転していくタイプのもの(運転型)があります。 価格としては当然歩行型の方が安くなっています。(高くても70万円程度)
また大きさを表す指標としては「何条タイプか(同時に横何列の田植えをこなすことができるか)」ということが一番重要になり、2条、4条、6条、8条、10条といったタイプを各社ラインナップしています。(※少数ですが5条のものもあります)
 
当然この数字が大きいほど同時にたくさんの田植えができるので、大きな田んぼには向いており、小さければその逆です。
ちなみに人が乗らない「歩行型」は、2条タイプのものがほとんどになります。
(一部の2条タイプ並びに4条以上のものは基本的に乗用型が多いです)

 

植え付け部分の構造でスピードが違います

 

また上記2つ以外にも、田植え機選びのポイントとしてよく見られているのが「受付部分がロータリー式か、それともクランク式か」ということです。 一言で違いを言うのであれば、
○ロータリー式…一回の動きで複数の苗を植えられるのでその分作業が早い。
○クランク式…一回の動きで一株を植えるのでロータリー式ほど早くはない。
といった違いがあります。
 
それ以外にも植え付けと同時に肥料を投入できる機能(側条施肥機)を付けるか否か、また苗のタイプをマット式とポット式どちらにするかなどで機種や導入コストは左右されてきます。

 

田植え機の人気メーカーと代表機種

 

クボタ

 

クボタは日本のみならず世界でも第2位の売り上げを誇る日本一の農機メーカーで、創業は1890年と大変歴史もあります。
売り上げは2020年時点で年商1兆8500億円と大変な規模なのですが、その7割近くが海外のもので日本の売り上げは3割に過ぎません。それでも国内の売り上げトップシェアである約35%を占めています。
幅広い農機具ジャンルでトップ商品をリリースしていますが、田植え機ジャンルでもクボタは1968年に業界初の歩行型全自動田植機を発売するなど、業界をリードし続けてきました。
また2016年に未熟練者でも進路を曲げず、簡単に直進して作業ができるよう「直進キープ機能」を導入した機種をリリースしたのも記憶に新しいところです。
 
定番で出しているシリーズとしては2018年からの「ナビウェルシリーズ」が人気です。
GPSの導入により「直進」だけでなく「株の等間隔」などのキープも可能になり、支援システムクラウド(KSAS)も利用できるなどまさに時代の先端を行く機能が詰まっています。

 

ヤンマー

 

ヤンマーは売上合計約7800億円(2020年)を誇る農機具メーカー大手で、世界ランキングでも5位に入っています。 ヤンマーディーゼルなどのテレビCMや天気予報などで覚えている方も多いと思います。
元々発動機(エンジン)を専門としていたことからディーゼルエンジンの分野が強いという特徴があり、このことから同社のトラクターに代表される農機具は故障が少ない、という特色を持っています。
ヤンマーの田植え機の特色としては操作性を重視している傾向が強く、細やかなペダル調節で速度変更できたり、ジャストアーム機能という手植え並みに間隔調整が丁寧にできる機能を搭載するなど、経験の浅い人でも扱いやすいように設計されています。
 
こうした操作性・機能性がいかんなく発揮されているのがYRJシリーズ(YR4J/5J/6J)になります。
速度調整はペダルのみで両手はハンドルに集中できるよう設計されているので運転しやすく、運転席から手が届く植え付け調節レバー・株間調節レバーなどで簡単に細かい調整が可能です。
浮き苗を防ぐ機構も搭載されているので、これから慣れていきたいという人にはお勧めと言えます。

 

イセキ(井関農機株式会社)

 

イセキは愛媛県松山市に本店を持ちつつ東京に本社があり、全国展開している農機メーカーです。
正式には「井関農機株式会社」で、1926年以来こちらも伝統があるので農機全体では国内2位のヤンマーに次いで、それほど劣らない国内シェアを誇っています。(海外より国内に強いブランドと言えます)
全体としてみると、比較的価格がリーズナブルで軽量のものが多いイメージがあります。
 
イセキといえば思い浮かぶのはかつてCMでも目にした「さなえシリーズ」でしょうか。
農具の中でも稲作関連ジャンルでは特に存在感を放つイセキですが、現在では「歩行型」「運転型」に続くスタイルとして無人の「ロボット田植え機(有人監視型)」である「さなえPRK8」もリリースしています。
これは自動運転とリモコン操作により(常時人が監視する形になりますが)無人での運転・作業ができるというものです。
 
イセキの場合運転型は4条以上のものが多いのですが、その中でもさなえPRシリーズ(5・6・7条タイプ)とPRJ8については直進&旋回アシストシステムがついており、不慣れな人でもスムーズに作業が進められるのをアシストしています。

 

三菱マヒンドラ農機

 

三菱マヒンドラ農機は名前の通り三菱系列の、農業機械全般を生産・販売する会社で島根県に本社で、会社としては1980年に設立されたばかりです。
しかしブランドとしての歴史はそれ以前から佐藤造機株式会社による「サトー」ブランドとしてよく知られており、戦後の高度成長期にはトラクターの分野でも次第に大型のものもリリースするようになっていきました。
全体の特色としては耐久性と安全性をかなり重視したモデルが多いので、古めの中古でも人気が出やすいメーカーの一つと言えるでしょう。
 
田植え機においてもその特徴は生かされており、加えて急発進防止のための主変速レバー中立戻し機能やバックアップ仕様(後退の際破損を防ぐためのもの)など、痒い所に手が届く仕様が数多くの機種で採用されています。
中堅クラスであるLEシリーズ(LE4A,LE50,60や50AD,60AD,70AD,80AD)は特に人気が高いです。

 
田植え機については他にもミッドマウントタイプの田植え機をリリースしている「みのる産業」なども参入してきており、各社色々な独自機能を持つ機種を投入しています。
まずは植える条数とタイプを大まかに決めた上で、じっくりとほしい機能は何なのか、比較検討したいところですね。