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中古農機具の買い取り相場はどのくらい?
更新日:2021年11月10日
- 本日の
スタッフ
中古の農機具・工具の買取業務をしていると、よくお客様から問い合わせの電話を受けることがあります。
その内容はとてもバリエーションに富んでいて色々なことを聞かれるのですが、その中で最も多いタイプの質問がこの「中古のトラクター、○○はどのくらいになりそうですか?」などの相場感に対する質問だと感じています。
正直なところ同じトラクターなどでもメーカー・機種・年式・状態により買取価格が相当異なり、場合によっては100倍近くの差が出るのが普通です。
従って一概には「型式が○○ならいくらくらいになりますよ」という答え方ができず、毎回詳しい話を聞いたり長い説明をしたり…ということになりますが、お客様から見ればすんなりと「いくらぐらいです」と答えてほしいという気持ちはとても分かります。
中古のコンバイン・トラクター・田植え機・耕うん機など農機具の買い取り相場についてはざっくりイメージでお伝えできる部分と、本当に詳しく情報をもらわないと何とも言えない…という部分に分かれるのですが、今回はそれぞれについて言葉にできる範囲でできるだけお伝えしていこうと思います。
中古農機具の買い取り相場はどのくらい?
トラクターの場合
トラクターは様々な用途で使い勝手の良い農機具ですが、最も高価格帯でもあります。
新品の価格については、馬力で大きく左右されますが一般に馬力×10万円前後が相場とされています。
従って新品トラクターについては「100万円前後-1000万円以上」が相場と言えるので、ちょっとした自動車より高いですね!
それに対して中古買取はどのくらいかというと、今までの経験をもとに「範囲」だけを言うのであれば(極端に条件が悪いものを含めると)数万円~200万円台まで…という所でしょう。
最も多く目にするボリュームゾーンとしては30-50万円くらいが多く、これは20-30馬力前後のものが多く流通しているからでもあります。
トラクターの場合は他と比べて比較的古めの年式(20年程度前)でもそれなりの評価がされやすいこと、またアワーメーターによって価格がそれなりに左右されやすいこと(たとえば100時間増えると5-10万円程度下がります)が言えると思います。
田植え機の場合
田植え機は文字通り田植えの時期のみ使用するのですが、稲作に欠かせない重要な農機具です。
新品の場合は「歩行型か乗用型か」「何条植え」タイプかなどにより大きく価格が違いますが、安い歩行型であれば50万円前後~高いと500万円以上になります。
買取価格の方はトラクター同様、極端に状態の悪いものも含めるとやはり安いものでは数万円~高いもので100万円近いものもあります。
ボリュームゾーンについては20-50万円程度のケースが多いのですが、田植え機の場合は「季節による価格変動要素」が大きいのも特徴なので、一概に価格が言いづらい種類の農機具と言えます。
テレビCMでも有名なイセキのさなえシリーズや、クボタのZP・SPUなどは比較的安定して高値が付きます。
耕うん機の場合
耕うん機は文字通り耕す作業がメインなのですが、畝立てや整地・除草などの作業に活用できるので比較的オールシーズンで、価格の季節変動が少ない農機具です。
新品の耕うん機であればミニタイプのものは10万円台からあり、大体50万円くらいまでのものが多いです。
では買い取り価格の相場はどうかというと、元の価格が安いので極端に状態が悪いものは1万円か、それを割り込むケースもゼロではありません。 逆に高いものであれば10-15万円程度の値段が付くこともあります。
中古価格は季節の影響はあまり受けませんが、馬力があり推進力のあるタイプは人気で高価買取になりやすいと言えます。
コンバインの場合
コンバインは収穫期に使用される農具で多機能なため(収穫・選別・脱穀などを兼ね備えて同時にしてくれる)、かなり大型のものも多く価格も高めです。
新品で購入するのであれば500万円前後~大型のもので1000万円弱までが相場でしょうか。 ちょっとした乗用車より大型なのでこのくらいしてしまうのは仕方ないところでしょう。
そして中古の買い取り相場は、範囲で言うと極端に状態が悪いものは10万円以下~高いもので100万円弱という所だと思います。
ボリュームゾーンとしては20-50万円程度のものが多いのですが、コンバインの場合同じ運転時間でも作業内容や運用・メンテナンスにより状態がかなり違うのが特色です。
そこで中古買取価格を決める際一概に「アワーメーター」を参考にするとあてにならず、クローラーなど実際の作業部位・接触部位の状態を重視してみることが多いです。(古くてもそこが良ければ高価買取のケースも多いです)
コンバインも田植え機ほどではないのですが、収穫期にからむ季節要素で価格の影響を受けやすいです。
その他農機具の場合
上記の「4大農機具」以外にも管理機や除雪機・スピードプレイヤーや刈払い機など、いろいろな農機が存在します。
1つ1つについて取り上げるときりがないのですが、これら中古農機具の買い取り相場としては状態ランクに寄り新品価格の1%程度~10%台が一般的で、場合によって20%前後になる場合もあります。
※未使用のものは別格なので含めていませんが、より高くなると思います。
ざっくりこの範囲の中で、あとは価格を左右する要素として
○メーカーと型式に人気はあるか(流通量が多いか)
○年式と購入後の経過時間は長いか短いか
○アワーメーターが付いているのであれば、どれほどの時間使い込んだか
○動作はきちんと確認できるか
○メンテナンスはいつ頃受けたか
○汚れが付いているか否か
○付属品やアタッチメントの有無
○需要の高い時期か否か(除雪機など)
などが、共通して関係してきます。
どの農機具にも言えることなのですが、日ごろの保管場所やメンテナンスに加えて売る前にこうした情報をきちんと把握して「買い取りやすく」していくことが高価買取のコツと言えるでしょう。
中古農機具の買い取り金額は高いのか?安いのか?
ここまで種類別農機具の、「中古品の買い取り相場(目安)」をざっくりと見てきました。
大体新品で買った時の価格を100とするのであれば(ランクによって天と地ほどの差はありますが)中古買取価格は1~25くらいまでの範囲なので、どうしても大きく下がっている感はあります。
この数字を高いとみるか、安いとみるかは人それぞれなのですが、1つの参考として「中古自動車」の買取・再販価格を意識するのも良いと思います。
中古自動車の場合やはり新車で買う時は200万円以上するものもざらですが、使い古して売る際は、その1割程度を維持して買い取り価格が決まるのであれば「そんなものかなあ…」と思う方が多いのではないでしょうか。
(整備ののち再販されている価格はまた別物ですが)
大型農機もある意味自動車とそれほど違いはなく、違う所と言えば
「乗るだけではなく様々な作業をする」
「汚れや痛みなどが普通自動車より出やすい」
ということになります。
そう考えれば中古自動車と同じか、もしくはそれ以上に劣化しやすい(中古の買い取り価格相場が若干安くなりやすい)ということもイメージはしやすいと思います。
ただ何を売るにしても言えることは「不要と思った際の決断は早い方が良い」ということです。
一部の「季節性の高い農機具」(田植え機・コンバインなど)を除けば1日でも早く決断して売った方が間違いなく得です。
「不要と感じてから、売る決断をするまでの時間的ロス」をできるだけ減らすことが、誰にでもできる高く売れるコツなのかもしれませんね。
ツールオフでは、中古農機具の買い取りを強化しています。
状態については未使用を除けばSランクからEランクまでに分ける形で査定させていただき、需要や新品価格などを参考にしつつ買取価格を決めさせてもらっていますが、世間一般な買い取り相場と比較するとかなり強気の価格設定をさせていただいております。
もちろん農機具の状態その他、色々と情報をいただきそれを踏まえた上での査定になりますが、不要な農機具のある方はぜひ一度ご相談くださいませ。
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