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古いトラクターでも売れる? 売却方法も紹介
更新日:2021年11月11日
- 本日の
スタッフ
中古農機具の買い取りをしていると、よく「20年ほど前に買った農機具は売り物になるのか? 買い取ってもらえるのか?」という質問をされることがあります。
大型のトラクターから小型のコンバイン・チェーンソーまで農機具は様々ですが1年に1-2回しか使わない人も多いので、意識しないうちにかなりの「年季もの」になってしまうこともよくあります。
そのため農機具は中古の人気も高く、「古い」ということはそれほど引け目に感じることはないと思います。
特に大型のトラクターについては農機具の中で「かなり古くても(20年を超えても)、オンボロでも、売りやすい!」という傾向が強いのです。
今回はかなり古めのトラクターでも前向きな評価で売却しやすい背景と、少しでも高く売るためのコツについてお伝えしていきます。
古いトラクターでも前向きに買い取りできる3つの理由
小規模農家は中古トラクターから探している
最近は、田舎暮らしブームやコロナ禍、そして一般法人の農業参入がしやすくなったことなどから、新しく農業を始める人も目立つようになってきています。
しかしいわゆる「新規就農者」の参入ハードルは高く、1年目に機械・設備等の費用で平均411万円、その他種や肥料などで平均158万円がかかるとのことで、いわゆる「初期コスト」に悩まされているのが現状です。(全国農業会議所・平成28年度データによる)
またそれでなくとも日本は海外と比べて小規模農家が多いので、まともに新品トラクターを購入しても元が取れず赤字になってしまう…という現状があります。
そうしたことからこうした小規模&新規参入農家は1台500万円-1000万円もする新品トラクターではなく、その半額以下(場合によっては10分の1程度)で購入できる中古トラクターにまず頼る…という傾向が強いです。
特にアワーメーター(運転時間)が1000時間程度までのものは国内でもまだまだ需要が高いのでたとえ年式が古い、20年以上前のトラクターであってもそれなりに評価され、高価買取につながることが多いです。
1000時間を超えた場合であってもしっかり動けばかなり前向きな評価で買い取ってもらえるケースが多いです。
日本製トラクターの海外需要は高い!
またもし国内で需要がなかった場合でも、海外・特に東南アジアなどの途上国では日本製のトラクターはかなりの需要があります。
理由としては、
○ディーゼルエンジンを採用しているので燃費が良く壊れにくい
○本体も耐久性があり長持ちする
といったことが挙げられます。
こうしたことから「日本製は高品質」ととらえられているのですが、特に海外では「トラクターが一度壊れてしまうと、直しにくい」という実情(修理拠点が少ない・コストがかかる)から、この「壊れにくさ・耐久性」というものに比重が置かれていることも大きいと思います。
このため海外であれば日本の80年代~90年代、場合によっては70年代のものも売れていくので、前向きに買い取り可能なケースが多いということです。
シリーズで見ていくと、例えばクボタであればLシリーズやXシリーズ・他にもAやGL、GTなどのシリーズであれば特に需要が高いようです。
またヤンマーであればYMシリーズ、Fシリーズなど、いわゆる定番と言われていたものがここでも高い人気を保っていることが分かりますね!
(共通点として、やはり馬力が高い方がさらに評価されやすいです)
壊れたトラクターでも修理すれば需要が見込めるから
これは、中古車をイメージしてもらえると分かりやすいと思います。
同じ農機具でも小型であれば安いので、壊れたもののパーツだけを交換したり手間暇・コストをかけて修理するよりは「買い換えた方が早い・安い」というケースが多いですよね。
しかし中古車同様、大型のトラクターともなるとなかなかそうもいきません。
できるだけ修理を繰り返し、それでも難しければパーツを交換するか、それも無理そうであれば逆にパーツだけを取り出して他のトラクターに転用しようということになります。
このため売却時に「壊れてしまっている」「年季が入りすぎてしまっている」と、一見して売れない、処分に回さなければならない…といった場合も「再生可能」と判断して買い手が付くこともかなりあるからです。
このため20年以上経過した前世紀のトラクターであっても、それなりに流通量の高かった人気機種ほどパーツも多いのでぎりぎりまで「再生」に賭けてもらえる(買い取ってもらえる)という強みがあるわけです。
古いトラクターをできるだけ高く売るための方法
買取業者選定はできるだけグローバルに
古いトラクターを売却する直接の方法としては、
○実店舗に持ち込んで買い取ってもらう(店舗買取)
○出張に来てもらい、買取ってもらう(出張買取)
○何らかの方法(配送便)で送り、買取ってもらう(宅配買取)
という、3つの方法があります。
このうち「宅配買い取り」については大型なのでかなりの制限があるはずですが、事前にチャットやLINEなどで査定してくれる所であれば、返送リスクを減らして送ることができるはずです。
上記3つの方法のうちどれがいい…という訳ではないのですが、方法に関わらず「どこに買い取ってもらうか」という業者選定は大変重要です。
私は古いトラクターを売るうえで大切なことは海外販路を持つかどうかということと、「事前におおよその見積もりが可能か(写真などの情報を送ったうえで)」という2点が大きいと思っています。
例えば地域密着で買い取りをしているローカルな業者さんに引き取りに来てもらう(出張買取)のもいいのですが、大切なのはその業者さんが海外も含め、販路を持っているのか確認しておきたいところです。
海外への販売ルートを持っていない場合、仮にトラクターを買い取っても国内で仲介業者に右から左に流すだけといった例も多いのでどうしても買取価格は抑えられてしまいますし、場合によっては「値段が付かない(処分扱い)」といった可能性もあります。
また「事前に画像や情報で仮見積もりをしてくれない」業者さんの場合、出張買取や宅配買い取りをしても「ぶっつけ本番査定」になってしまいます。
その場合最悪のケースでは「せっかく送ったのに返送されるとコストがかかる」「せっかく来てもらったのに…」ということで最悪「言い値で売却の決断をせざるを得ない」というリスクもあります。
だからこそ「ともかく行きます!なんでも引き取ります!」というタイプの業者さんよりは、「写真・チャット・ラインなどで事前見積り歓迎します」という業者さんの方がお勧めというわけです。
できる限りの情報を提供できるようにする
年式の古いトラクターを売る場合、ただ現物を見てもらうだけでなく「判断材料となる資料」をどれだけ提供できるかが買取価格にかなり影響しやすいです。
まず最低限の情報として用意したいのは「メーカー」「機種」「モデル名」になります。
これで馬力などの基本情報や国内でどれだけ出回っているかを、買取側も確認することが可能になります。
それに加えていつメンテナンスを受けたのか、オイルなど消耗品の交換はいつなのか(最後にしてからどれほど経過しているのか)、また車検証などがあれば安心して査定可能で、その分買い取り価格に反映してくれることが多いです。
※やはり「きちんと動きます」とだけ言い添えられるよりこうした具体的な情報を添えてもらえると買取側のリスク(不安)を減らしてあげられるのでメリットがあります。
特に写真やラインなどの「リモートでの仮見積もり」の場合、この段階でそうした情報を提示できると好意的な反応が返ってくることも多いので、売ることを決断したらまずそろえるようにしたいものです。
手入れや燃料補充なども効果的
また、「見た目」ももちろん査定には影響すると思っておきましょう。
もちろん買い取った後にもクリーニングをして修理・販売をするのですが買い取る段階で泥などの汚れがひどい場合は
「あまり良い扱いを受けてこなかったのではないか」
「外がこれだけ汚れているのだから、中の状態も心配なので慎重に買い取らなければ」
とネガティブな印象を与えてしまうのは当然と言えます。
「しっかり動作できるかの中身が一番大事」というのはその通りなのですが、「第一印象」が悪いと足を引っ張ってしまうので事前クリーニングには力を入れたいところ。
また、ケースによりますが出張・持ち込み買い取りなどで「その場で動作できることを確認する」と信頼度もアップするので、少し燃料を補充しておきテストできる状態をキープしておくのもいいかもしれません。
「試運転OK」は信頼度を高め、査定価格にプラスの影響を与える可能性もあります。
いかがでしたか?
農機具の中でもトラクターの場合年季ものが多く「うちのは古いから…」と、売却をあきらめて「値段が付かなくても引き取ってもらえるだけまし」というスタンスで業者探しをしてしまう方も多いようです。
しかしもちろんケースにもよるのですが、お伝えしてきたように年季もののトラクターでもまだまだ前向きに値段を付けられるものも多く、ツールオフではそうした古いトラクターも積極的に買い取りをしています。
ご興味のある方は、ぜひ一度お問い合わせください!
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