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竹田の部屋

    ガスコンロの種類と選び方について

    更新日:2022年4月26日

    本日の
    スタッフ
    財部

    2月になり、引っ越しのシーズンが近づいてきましたね!
    当店でも新古品・中古品を含めガスコンロを購入する方が増える季節です。
    個人的なことですが、かくいう私も昨年今いるマンションに引っ越してきまして、その際ガスコンロを購入・設置した一人です。
    ただその際お金を節約するため「中古のガスコンロ」を購入したのですが選び方で大失敗をしてしまいました・・・!
    詳しくは本記事で後程お伝えしますが、今回は自信の教訓も含めて「失敗しないためのガスコンロの選び方」について、種類の整理などもしていきながらお伝えしていきます。

     

    ガスコンロの種類とは

     

    賃貸などでオーソドックスな「据え置き」タイプ

     

    よく「ガスコンロを購入する」となると、最も多いタイプではないでしょうか。
    文字通り「買ってきて、置く」形のもので台所に専用スペースがあり、栓を接続して使う…というタイプのものです。
    幅の規格については56cm,60cmのものがあり、ガス台用のスペースはどちらかに合うような構造になっているのでその確認が第一になりますね!

     

    ここで気を付けてほしいことは据え置きタイプの場合
    「左右のどちらかが高火力で激しく燃焼するので、どちらなのか確認しておく!」
    ということがすごく大切です。

     

    私自身の恥ずかしい失敗の話に戻りますが、ガス台のすぐ左側が壁になっているにもかかわらず「左側が高火力」のタイプをうっかり買って設置してしまいました。
    断熱材を使用するなどいろいろ工夫したので何とか安全面では問題なく使えているのですが、どうしても見た目的に左側の壁がわずかに焦げてしまいます。

     

    「中古で良いものがある!」ということで飛びついてしまった自分が悪いのですが、特に新品と違い限られた中古物に手を出す場合はこうした「基本的な確認事項」を忘れないようにしたいものです。
    ※一応2008年にガスの安全規格が変わり、全口に温度センサーが入って不要な時は弱火に切り替えてくれますが…。それでも注意が必要です。

     

    またほかにも「種類の違いがある」という意味では、グリル部分(引き出し状の中で魚などを焼く)が「片面焼きか」「両面焼きか」といった違いもあります。
    もちろん両面焼きタイプの方がスピーディーに加熱できるうえ、焼くものをひっくり返さずに済むというメリットがありますが一方で網にくっつきやすいというデメリットもあります。
    ここは予算とニーズに応じて選んでおきましょう。

     

    システムキッチンに組み込まれているビルトインタイプ

     

    据え置きではなくキッチンと一体化しているタイプで、システムキッチンなどでは定番と言えます。
    分譲住宅に元々入っているケースが多いですね。
    見た目からして一体化しているので取り外せないイメージが強いのですが、もちろん取り外しや付け替えはちゃんと可能です。
    (※ただし、コンロの真下にオーブン(グリルではない)が付いているタイプは、取り替える際コンロごとの対応が必要なので面倒です)

     

    ビルトインタイプの場合、上記の「据え置き」と比べると幅は広めで規格としては60cmと75cmの2種類があります。
    幅に余裕があるので2口のものもありますが多くは3口で煮炊きができるようになっています。
    選ぶ際は作った煮込み料理などをそのまま置いておくなどの使い道があるので、そうしたニーズがあるかどうかで判断しましょう。

     

    最近のビルトインタイプのガスコンロは、以前バーナー(ゴトク)の周りに合った「汁受け」が無くなり凹凸の無いフラットな形になっているので、汚れのふき取りなどメンテナンスが格段にしやすくなっているのも特徴です。ただゴトク周りの表面素材によって汚れやすさなどは異なってきます。

    持ち運びにも便利な小型のカセットコンロ

     

    カセットコンロは家庭用の栓からではなく「ガスボンベ」を装着して使うので、家だけでなく持ち運びをし他の場所で使うことも可能です。
    しかし製品としては「家庭用」と「アウトドア用」に分かれているので購入時は意識して選ぶ必要があります。

     

    両者の違いとしては
    「アウトドア用は風よけ(周りに立てる屏風のようなもの)も付いているタイプが多い」
    「家庭用は火力調整や付けるアタッチメントに柔軟性がある製品もある」という点です。

    あとは意外とバリエーションは多いものの火力調整の有無や燃焼可能時間などが、選ぶ際最も重視されている点と言えます。

     

    ガスを使わないIHヒーターのメリット・デメリットとは

     

    ガスコンロの話ではないのですが、最近ではオール電化の家も増えてきていることもあり、「IHヒーターで煮炊きをする」ということも選択肢に入ってきています。

     

    IHヒーターのメリットとしては、
    〇完全にフラットなので手入れも簡単で、鍋を置いたときなどの安全性も高い。
    〇ガスの消し忘れ、元栓などのトラブルもなく「火」を直接コントロールしないので比較的安心。
    といったことが挙げられます。
    主に「安全性」「手入れなどの清潔性」を重視する場合は検討の余地ありですね!

     

    逆にIHヒーターのデメリットとしては、
    〇ガスを使用する場合と比較して月々のコストが高い場合がある。
    〇直接「火」を視認するガスと比べ、火力がコントロールしにくく慣れが必要。
    〇調理器具(鍋など)が、IH対応のものに限られる。
    といったことがあります。

     

    IHヒーターを導入する場合は初期費用もかさむ傾向もあるので、どちらのメリットを取るか…といった判断になると思います。

     

    ガスコンロの賢い選び方

    設置できる幅とガスの種類にも注意

     

    まず真っ先に確認したいこととしては、「幅何cmの場所にガスコンロを設置するのか」という点です。
    ここを間違えると折角購入したガスコンロを返品…ということになるのですが測定自体はすぐにできるので、必ず確認しておきましょう。

     

    また、意外と見落とされることとして「使用するガスの種類に合わせる」ということが挙げられます。
    ガスと一口に言っても、
    〇プロパンガス(別名LPガス…屋外のボンベから補給し、定期的に補充)
    〇都市ガス(建物に引かれているガス管から補給)
    の2つに大別され、ガスの性質も違うためガスコンロも使い分ける必要があります。
    そのためガスコンロは同じ機種であっても多くの場合「都市ガス用」「プロパンガス用」の2つが用意されているので確認し、必ず合わせるようにしましょう。(内部の部品なども異なります)

     

    また注意したいのは「都市ガスであっても特殊なタイプの場合、さらに別の規格のガスコンロが必要となる」という点です。
    都市ガスの場合性質で7つの種類があり、そのうち「東京ガス」「大阪ガス」など大手が使用する規格(12Aまたは13A)であれば普通に「都市ガス対応」のもので大丈夫です。
    しかしその他の規格を使っている会社の場合(6A 5C L1 L2 L3 の5種類)は、需要も少ないため受注生産で対応してもらうことも多くなります。
    最近の住宅であれば殆どの場合大丈夫ですが、確認は必ずしておきたいものです。

     

    高火力バーナーの位置に注意して選ぶ

     

    特に「据え置きタイプ」の場合は、左右どちらかが壁際になる場合「反対側を高火力」にすることをお勧めします。
    (左側が壁であれば「右側高火力」タイプを選びます)
    購入する機種ごとに高火力が「左右」どちらのタイプかということはちゃんと用意されているので、正しいものを選択するということです。

     

    これについては、住宅の新築時・引っ越し時に「業者さんを通じて新品を買う」という場合は必ずと言っていいほど確認を求められるのでまず大丈夫です。
    しかし例えば中古や、特売されている1点ものを落札or購入して据え付けようとする場合は注意が必要です。
    ついつい忘れがちでミスをしてしまう部分でもあるので、必ず意識するようにしましょう。

     

    天板部分の素材を、予算に応じて選ぶ

     

    また、「据え付け型」「ビルトインタイプ」ともにガスコンロを選ぶ時選択肢に入ってくるのが「天板部分の素材」になります。
    ガスで煮炊きをすると吹きこぼれなどの汚れ、ゴミがたまります。
    よって定期的に拭き掃除などをすることになりますが、その際に「表面素材が良いものか、そうでないか」で影響が出てくるのです。

     

    表面素材の種類としては良い方から順に大別すると、
    〇ガラストップ・ガラスコート…強化ガラス素材を使用したり、ホーロー表面にガラスコートをしたりする。 耐久性◎ 熱も残らずやけどの危険も少ない。
    〇フッ素コート…油分をはじいてくれるので掃除する際簡単だが、塗装が剥がれ錆になる場合も。
    〇ホーロー…ともかく安くコスパが良いが、汚れが付きやすく掃除し続けると錆びる場合もある。
    といったグレードになります。
    ※これ以外にもステンレスやアルミトップなどがあり、それぞれ一長一短なので迷った場合はお店の人に相談してみましょう。

     

    グリル部分の種類を選ぶ

     

    ガスコンロを購入する際、価格に影響を与える選択肢と言えば「グリル部分の機能・種類」も大きいです。
    大きく2つの部分をどうするか、ということで判断します。

    〇片面焼きか、両面焼きか
    前述しましたが、片面焼きの方が安いのですが調理に時間がかかります。
    一方で両面焼きの場合「網に料理がくっつきやすい」というデメリットもあります。

     

    〇下に水をそそぐタイプか、「水なし」か
    価格が安いのは「水あり」のタイプです。
    ただ、調理のたびに水を入れ替え、また掃除をする必要も出てきます。

     

    その他機能もチェック

     

    ここまで
    「実際に正しいものを選ばないと支障がある」
    「価格に影響する」
    物に絞って、ガスコンロの仕様と違いと選び方についてお伝えしてきました。

     

    もちろんこれ以外にもガスコンロの種類・仕様はいろいろな面から選んでいくことができます。
    〇ゴトク部分で「汁の受け皿があるか、無いか」…掃除のしやすさを左右します。最近のものは無いことが多いですね。
    〇コンロタイマーなど…時間が経つと自動消火してくれるタイプ
    〇湯沸かしお知らせ機能…沸騰すると知らせたり、自動消火
    〇オートグリル機能…グリルの焼き加減をより細かく調整可能
    などなど、「利便性」「安全性」などでより細かい仕様が付いている機種もあり、これについては「予算とお好み」次第という所です。

     

    ガスコンロというのは他の住宅設備品同様、「一度使ってしまうと中古としての流通が難しい(新品同様は除く)」タイプの商品です。
    細かい機能ももちろんですがうっかり選ぶのに失敗してしまい、使用を開始してしまうと後が大変ですので、この記事をガスコンロを選ぶ際少しでも参考にしていただければ幸いです。

     

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