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竹田の部屋

    分電盤ってどんなもの? 何のためにあるの?

    更新日:2022年4月28日

    本日の
    スタッフ
    財部

     

    引っ越しの季節、住宅設備品を売りたい・買いたいというお客様が増える時期なのですが、「こんなものまで売れるの?」と驚かれてしまう設備品に「分電盤」があるのがご存じでしょうか?
    分電盤というと玄関やトイレなど目立たないところの高所にあり、私自身も停電してしまった時に懐中電灯を持っていじりに行った「あれ」ということで覚えています(笑)。

     

    その「分電盤」は、実は他の住宅設備品と同じように引っ越しの時に自分で購入したものを取り付けたり、交換したりなどすることも可能です。
    (ただし工事自体には資格が要るので依頼することになります)

     

    もちろん不要な分電盤を買い取りしてもらうことも可能になります。
    今回はあまり知られていなかった「分電盤」の役割や不要になるタイミングなどについてお伝えしていきます。

     

    分電盤は、何のためにあるのか?

     

    住宅設備に欠かせない分電盤の役割

    「分電盤」とは文字通り、電気を分ける装置のことです。

     

    幹線により送られてきた電気を枝分かれさせ、負荷回路へと分岐する部分に設置されています。
    そしてただ電気を分けるという装置としてだけでなく漏電遮断器などの安全機能も集合して取り付けられているので、電気系統のトラブルがあった場合は「元になっている分電盤を確認・操作する」ことで対応が可能になります。

     

    例えば集合住宅やオフィスビルの廊下などにある「各戸に電気を分けるため」に設置されているのも分電盤ですし、より個別に「各戸に来た電気を各部屋に分ける」ための装置も分電盤になります。(こちらは「住宅用分電盤」「家庭用分電盤」と呼ばれ、玄関やトイレなどのあまり目立たない場所に設置されています)

     

    分電盤の種類には、どんなものがあるのか

     

    一般に住宅用とされる分電盤は2つのグレードに分かれています。

     

    〇スタンダード機能規格のもの…
    それぞれの回路で電気を使い過ぎた際、ショートする際に発生した「短絡電流」を探知してヒューズが飛んだりブレーカーが落ちることで遮断して回路を保護してくれる機能が付いた物です。

     

    〇高機能規格のもの…
    上記のスタンダード機能に加えて「ショートする前に音声などで警告してくれる」(過電流警報)機能を備えたものや地震発生時に蛍光を発し、警報後に電気を遮断することで火災を防止してくれるタイプのもの、また雷対策が施されたものもあります。

     

    大まかにはこの2つなのですがその他にもオプション的な機能として

     

    〇使用した電力を計測してくれて節電などに役立つもの
    〇ブレーカーが切れて暗くなった時に保安灯が自動点灯してくれるもの

    など、色々なタイプの分電盤が各メーカーから発売されています!

     

    また「オール電化」や「太陽光発電システム」などの環境であれば専用回線も必要となってくるので、それに対応した分電盤のバリエーションもあります。

     

    分電盤の売買が発生するタイミングとは

     

    分電盤を交換するメリットとは

     

    分電盤というと、引っ越してきたときには元々ついているもの…という印象がありますよね。
    殆どの人はそのまま使い続けるのですが、中には「入居時に、自分の購入した分電盤と交換する人」や「何年か使用を続けていく中で別の分電盤に取り換える人」もおり、少しずつそういう人は増加しているようです。
    (工事自体は資格が必要なので依頼することになります)

     

    もちろん、古くなり劣化してきた分電盤は交換する必要があります。

     

    〇家電の使用は変わらないはずなのに、ブレーカーが落ちる回数が増えてきた
    〇ブレーカーが発熱したり、煙くさい異臭がする

    といった場合は明らかに劣化が起きていて、最悪の場合突然使用不能になったり、火災の危険すらあるので一刻も早く取り換えた方が良いでしょう。
    ※一般に住宅用分電盤の寿命は13年前後と言われています。

     

    しかしそれと別に、わざわざ自分で用意した分電盤に早めに交換するというのはもちろんメリットがあるからです。

     

    〇電力使用の上限を引き上げることが可能…
    たとえば20Aから30A(アンペア)といった具合に、家全体で使用する消費電力合計を引き上げることが可能です。(ただ施設により一定上限以上にはできませんが)
    電気製品の同時使用で家全体のブレーカーが落ちて停電してしまう…ということが防ぎやすくなります!

     

    〇「家電専用回路」を作ることで大電力家電も安心して使用できる…
    最近ではエアコンや電子レンジなど、大きな電力消費の家電が増えてきました。
    こうした家電を使用するコンセントを分電盤から「専用回路」として確保してあげることで、他の家電との兼ね合いでブレーカーが落ちてしまうリスクを軽減でき安心です。

     

    〇ブレーカーが落ちる前に警告してくれる機種も…
    最新の機種などでは「過電流警報機能」が付いているものもあり、実際に停電してしまう前に対応することが可能なものもあり便利です。

     

    他にも機種により様々なメリットがあります。

    分電盤を交換するための手順

     

    まず大前提ですが、分電盤は「自分で交換することはできません」。
    基本的には業者さんに依頼して取り付けることになります。
    交換サービスとしては分電盤の一部(アンペアブレーカーだけ、漏電ブレーカーだけ…というように)だけを交換することも可能なのですが、分電盤全体を交換する場合は本体費用・工事費用を合計して5万円以上かかるとみておきましょう。

     

    その際に「アンペア数を引き上げるのか」「特定家電のために専用回路を作るのか」「設置場所は同じか変更するのか」などの相談が必要になりますが、そのあたりは手続きも含めて電気屋さんが詳しいのでともかく相談して進めることになります。

     

    不要になった分電盤は売れるのか

     

    結論から言うと「もちろん売れます」。
    分電盤自体がもともと「●万円」という単位の買い物になるので、かなり古いものでなければ売れる可能性はあります。
    逆に売れることを知らずに「工事の際に古い方を何も知らずに引き取ってもらう」人も多いのですが、売れるかどうかということについては事前にリサーチの上、売れそうであれば手元にキープし買い取ってもらうというのも方法ですね!
    詳しくは別記事にて紹介したいと思います。

     

    読んでいただき、ありがとうございました!

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