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竹田の部屋

    ノーリツの給湯器の特徴と歴史

    更新日:2022年4月26日

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    ノーリツにおける給湯器の歴史と伝統とは

     

    住宅設備品メーカーとしてのノーリツの歴史

     

    ノーリツは、給湯器の世界ではシェア2位の実績を持つ東証一部上場企業です。
    他にも温水暖房機器や厨房用品など住宅設備品全般で手広く製造販売をしているのですが、その歴史は他社と比較すると比較的新しく、1951年の創業に始まります。

     

    まだ家にお風呂自体が少なかった時代、太田敏郎氏が「能率風呂工業株式会社」として設立した同社は「さめないタイル風呂浴槽・能率風呂」の発売で一躍有名になります。
    1960年代にはガスの活用が普及してきたこともあり、「ガス風呂釜」の開発・販売を開始。
    銅製という当時の常識を覆したアルミ製の「GS釜」を発売し、風呂釜としては初めてのグッドデザイン賞を受賞します。

     

    1970年代に入ると日本の浴槽メーカーとしては初めて、浴室からリモコンで風呂釜の点火・消火などの操作ができる「マジコン」を開発。 いちいち屋外に出て操作していたスタイルを激変させます。
    またこの時期に台所専用の小型湯沸かし器も発売。「洗い物にすぐお湯が使える」ということで大人気となります。

     

    その後1980年にはそのマジコンを発展させ「瞬間湯沸かし器」と「風呂釜」を一体化させた「ユラージ」を発売。
    またマンションにも対応可能なコンパクト湯沸かし器「ユコア」を開発したことで、一台の給湯器でキッチン・風呂・洗面所などに給湯が可能な時代が本格的にやってくることになります。

     

    その後はバブル時代となりますが、「追い炊き機能」「全自動で沸かす機能」など、次々に求められる便利さへの訴求に応えるようにノーリツは風呂給湯器の機能を高度化。
    21世紀にはいると環境・省エネ意識が高まる中「エコジョーズ」機器を初めて2005年に発売します。
    近年は構造改革のため住宅システム(システムバス、システムキッチン、洗面化粧台)事業を永大産業へ譲渡しましたが、ノーリツブランドの存在感はまだまだ健在です。

     

    ノーリツにおける給湯器発展の歴史

     

    ガス給湯器というと、現在は一体化しているのですが風呂用のものと、キッチン用のものに昔は分かれていました。
    ノーリツが最初に手掛けたのは風呂用のガス給湯器の方で、1961年に「ガス風呂釜GS型」を発売したことがスタートとされています。
    当時の「ガス釜は銅製」という常識に反したアルミ製で、デザイン性と効率に富んだものでした。
    GS型はすぐに全国のガス会社135社に採用され普及していきます。]

     

    風呂用としては1968年に安全装置「ガスカット」の付いたタイプも発売し業績を伸ばしていたのですが、一方で1963年には小型湯沸かし器「GQ-4」を、1969年には流し台用の湯沸かし器である「GQF-12」を発売。

     

    用途に関わらずガス湯沸かし器全般といえばノーリツ・・・というイメージが強化されていきます。
    一つの集大成と言えるのは1970年に発売された「マジコン」で、これは前述の通り風呂場から種火の点火・消火ができるという画期的に負担を軽くするものでした。

     

    1977年にはコンパクトながらパワフルで安定した出湯能力を誇り、室内からリモコンで操作できるガス瞬間貯湯式給湯器「ユービック」が誕生し、「給湯器と言えばノーリツ」と言われるほどのイメージが確立されます。

     

    その後1981年にはマンションなど向けコンパクト給湯器「ユコア」を、1982年には強制追い炊き式給湯器「ユコアGT」を発売。翌年には全自動のガス風呂給湯器である「GRQ-1600A」も手掛け、使用者側の負担が減ることになります。

     

    給湯器の分野として次に大きな動きがあるのが2004年の「エコジョーズ」の発売で、2006年には石油給湯器の分野でも「エコフィール」を発売。高まるエコ・省エネ需要に応えていったノーリツは、2009年にガス石油危機で初めて「エコ・ファースト企業」の認定を受けることになります。
    エコジョーズについては高性能・多機能化も進んでおり、2012年にはさらに高効率なGT-C2452シリーズが、2017年には入浴事故に配慮したGT-C2462シリーズをリリースするなど、ノーリツの給湯器は最先端へのあくなき追及を続けているのです。

     

    ノーリツ製給湯器の特徴・強みとは

     

    ノーリツ製給湯器の特色

     

    ノーリツは戦後「能率風呂」を発売したのが参入のきっかけということもあり、特にお風呂場での快適さを中心に据えた上で、給湯器に携わっているメーカーです。

     

    老舗だけあり色々なタイプの給湯器を製造していますが、目を引くのは「電気とガスのハイブリッド給湯システム」を採用した機種があるという点です。
    これは「お風呂に入っているときにもしものことがあったら…」というコンセプトで、ガスが停止した場合には電気がヒートポンプでお湯を作り、逆に停電した場合も発電機に残っている電気を利用してお湯を供給するのがウリです。

     

    またノーリツ製については歴史あるメーカーだけあって製品全般に「壊れにくく、長持ちする」という口コミが多く、静音性に対する評価も高いです。

     

    ノーリツのうたっているコンセプトとしては「3つの安心サポート機能」があります。これは、

     

    〇ヒートショック対策(突然熱いお湯が出てストレスを受けないようにする)
    〇のぼせ対策(入浴時間をセンサー管理し警告)
    〇気づきの遅れ対策(浴室モニター機能で視覚的に風呂場の様子が分かる)
    というもので、高齢者の方などがいるご家庭でも安心です。

     

    また「3つのキレイ」というコンセプトもあり、これは

     

    〇UV除菌機能(使用後のお湯もきれいに保つ)
    〇スマート配管クリーン機能(自動で配管をきれいにする)
    〇マイクロバブル浴(お肌をきれいにする)

     

    というものです。

     

    一口に給湯器と言ってもキッチンや洗面所も含め、お風呂以外でも用途は多いのです。
    しかしノーリツの場合元々風呂釜の開発から入ったこともあり、「お風呂で快適に過ごしてほしい」というコンセプトが共通して強く表れているように思います。

     

    そうしたことから、特にお風呂場の快適さ、安全性などを重視している人にとって、ノーリツの給湯器はかなり有力な選択肢になると思います!

     

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