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ヤンマーのトラクターの特徴と歴史・伝統とは
更新日:2021年12月13日
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ヤンマーにおけるトラクターの発展と歴史
農機メーカーとしてのヤンマーの歴史
ヤンマーが創業されたのは1912年と古く、もともとは「山岡発動機工作所」として運営していたのが紆余曲折を経て2013年に現在の持ち株会社である「ヤンマーホールディングス株式会社」を正式名称としました。
元々はガス発動機の修理・販売をメインとしていたのですが、1921年に「ヤンマー」を商標登録し「動力籾すり機」を製造販売し始めたのが農機との関わりのスタートと言われています。
その後もディーゼルエンジンの技術力を武器に戦前・戦後様々なジャンルで知名度を上げていったヤンマーですが、1961年に「ヤンマー農機株式会社」を設立したのが農機への本格参入の節目と言えるでしょう。
その後耕うん機・コンバイン・そしてトラクターの販売に参入したヤンマーはエンジン性能の強みを生かして躍進し、現在では日本2位の売上合計約7800億円(2020年)を誇る農機具メーカー大手となりました。
世界ランキングでも5位に入っており、国内でもヤンマーディーゼルなどのテレビCMや天気予報などで覚えている方も多いと思います。
ヤンマーにおけるトラクター開発の歴史とは?
日本での大型農機具(トラクター・コンバイン)などは戦後になり始めて国内生産されるようになりましたが、ヤンマーにおいても1961年に「ヤンマー農機」を設立後、1963年に初めて乗用トラクターである「YM12A」が登場します。
この初モデルでは横型水冷ディーゼルを搭載していましたが、1968年に登場した後継機「YM273」では縦型水冷ディーゼルエンジンに変更され、これがその後のトラクターのスタンダードとなっていきます。
その後時代とともに大馬力のものが求められていく中で4輪駆動のトラクターが登場していくのですが、この業界初の4輪駆動トラクターを1974年に世に送り出したのもヤンマーです。
このYM1500Dは機械式ベベルギヤ駆動方式を採用した四輪駆動で、水田作業などけん引力を必要とする場面でも活躍し人気となります。
その後トランスミッションの改良による画期的な機動力向上など、様々な仕様を重ねていくヤンマーは1982年に「UFO」として知られる自動水平制御装置を開発、でこぼこな地面でも均等にならして作業できるという画期的なシステムでした。
その後のトラクターではスタンダードとなるこの仕様も、ヤンマーが1982年に発売した「YM4220」からのものです。
平成に入るとトラクターにも快適性・居住性が求められるようになり、大型化・高機能化が進んでいきます。
ヤンマーでも1989年に発売された「F535」、1995年発売のフルクローラートラクターである「CT95」などはキャビン仕様となり、天候や環境に左右されず快適に作業が進められるようになりました。
2000年代にはいるとトラクターの世界でも環境性能が重視されるようになり、いわゆる低燃費な「エコトラ」ブームとなります。 ヤンマーではそれに先駆けて1996年に発売した「US46R」「AF330R」などで30-50%の燃費軽減を実現するモデルを開発し「高効率、低燃費」をウリにして親しまれていきます。
その後さまざまなニーズへの多様化に対応していく中で、2015年に現行モデルである「YTシリーズ」が登場します。
色も「プレミアムレッド」に更新されたこのシリーズは機能面でも高効率無段変速トランスミッションを採用し、作業性と効率性が向上しました。
その後のYT3シリーズ(2016年~)、YT2シリーズ(同)など、派生する形で居住性や小回りを重視した個性的・機能的なモデルを生み出しているヤンマーは、現在でも間違いなくトラクター業界をリードする企業と言えるでしょう!
ヤンマー製トラクターの特徴・強みとは?
ヤンマー製トラクターの特色
元々発動機(エンジン)を専門としていたことからディーゼルエンジンの分野が強いという特徴があり、このことから同社のトラクターに代表される農機具は故障が少ない、という特色を持っています。
トラクターにおいてもヤンマーのものは参入こそ遅めだったものの総合的にエンジンがパワフルで扱いやすく、また比較的、年式が古めのものでもほかのメーカーと比較すると価格が落ちにくく中古市場でも評価されやすい…という傾向があると言えます。
また最新のYTシリーズなどはノークラッチで変速ショックなども無く、またブレーキだけで停止することも可能なため作業が快適・かつきれいに仕上げることが可能です。 また全油圧式パワーステアリング機構なので、湿田など粘りのある土壌などでも簡単にハンドル操作で方向転換ができるなど、ともかく「扱いやすさ」を強みとしているのが分かります!
ヤンマー製トラクターの集大成は・・・
現行のYTシリーズはヤンマー製トラクターの集大成として、扱いやすさや故障のしにくさなどを武器に現在の国内トラクター市場を引っ張る存在です。
その中でも最新のYT4A/5Aについては馬力帯が88-113ということで、大型故に色々な最新仕様が数多く詰まっている花形と言えるでしょう。
大きく前輪と後輪の仕様で4タイプに分けられるのですが、これらの中で特に個性的なのはオート仕様・ロボット仕様の搭載された「YT5113A」などの機種です。
ロボットトラクターモードであれば自動作業・自動旋回を無人で実行できるため、耕起・代かき・施肥・播種などの作業をたとえば一人で2台をコントロールしつつ実行できます。
またオートトラクターモードであれば無人とまではいかないのですが、オペレータはブレーキ操作のみでこれまた自動作業・自動旋回が可能です。こちらは誰でも熟練者並みの作業ができ、作業の疲労が軽減されるというメリットがあります。
他にも直進モードや枕地直進モードなど、自動直進が可能なので様々な作業を、負担を軽減しつつ行っていけるわけです。
このオートトラクター・ロボットトラクターについては搭載されているのがまだ大型のシリーズに限られますが、将来はよりスタンダードな仕様として幅広い機種で見られるようになるかもしれませんね!
その意味でも今後に注目です。
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