家庭用未使用エアコンの買取価格は銅・アルミ相場で変わる?最新市場動向と売り時を解説

エアコン買取関連コラム

2026年2月27日

銅・アルミ価格が高騰している背景

未使用の家庭用エアコンを売るタイミングを考えるとき、多くの方は「年式」や「型番」に目が向きます。しかし実は、その裏側で動いている“資源価格”も無視できません。エアコンは精密機器であると同時に、銅やアルミといった金属資源を多く使用する製品です。これらの相場が動けば、製造コストや新品価格に影響し、結果的に未使用品の買取価格にも波及します。「なぜ最近エアコンが高いのか?」「今は売り時なのか?」と感じたときは、まず資源価格の動向を知ることが重要です。

世界的な資源需要の増加

銅・アルミ価格が上昇する主な背景には、世界規模での需要増があります。特に近年は次のような動きが影響しています。

・新興国を中心としたインフラ整備の拡大
・建設・住宅需要の増加
・電動化・省エネ化に伴う電力設備需要の増大
・猛暑による空調機器需要の拡大

銅は電気伝導性に優れ、アルミは軽量かつ加工しやすい素材です。そのためエアコンに限らず、さまざまな製品に使用されています。需要が一気に高まると供給が追いつかず、相場は上昇しやすくなります。鉱山開発や精錬能力は短期間で増やせないため、価格が跳ね上がる局面も珍しくありません。

エネルギー政策・為替の影響

資源価格を動かすのは需要だけではありません。エネルギー価格や為替も大きな要因です。

・電力・燃料価格の上昇
・国際情勢による物流コストの増加
・円安による輸入コスト上昇

銅やアルミは採掘・精錬・加工の各工程で多くのエネルギーを必要とします。そのためエネルギー価格が上昇すると、生産コストも上がります。また、日本は多くの原材料を輸入に頼っているため、円安が進むと仕入れ価格が上昇し、新品エアコンの実勢価格に反映されやすくなります。重要なのは、未使用エアコンの買取価格が金属の重量価値で決まるわけではないという点です。しかし、資源高騰→製造コスト増→新品価格上昇→未使用品の市場価値上昇、という流れが生まれれば、買取相場にも影響が出る可能性があります。資源市場の動きは、売却タイミングを見極める一つのヒントになるのです。

エアコンに使われる金属資源とは

家庭用エアコンは見た目こそ樹脂カバーで覆われていますが、内部には多くの金属部材が使われています。とくに重要なのが銅とアルミです。これらは冷暖房効率を左右する心臓部に使われており、製造コストにも直結する素材です。

室外機・熱交換器に使われる銅

エアコン内部で最も銅を多く使用しているのが、冷媒配管や熱交換器です。銅は電気伝導性・熱伝導性に優れており、効率的に熱を移動させるために欠かせない素材です。
具体的には次のような箇所に使用されています。

・冷媒ガスが通る配管
・室内機・室外機の熱交換器
・コンプレッサー周辺の部材

これらはエアコンの性能を支える重要部分であり、素材価格が上昇すれば製造コストも上昇します。とくに高効率モデルや上位グレード機種ほど銅の使用量が多くなる傾向があり、価格への影響も無視できません。

アルミ素材と軽量化技術

一方で、軽量化やコストバランスの観点から多く使われているのがアルミです。アルミは軽く加工しやすいため、大量生産に適した素材です。
主に次の部分で活用されています。

・フィン(放熱板)
・外装パネルの一部
・内部構造材

近年は省エネ性能向上や輸送コスト削減のため、軽量化技術が進んでいます。その結果、アルミ使用比率の見直しや設計変更が行われることもあり、素材価格の変動がメーカーの設計思想にまで影響を与えるケースもあります。
未使用エアコンの買取価格は、これら金属のスクラップ価値で決まるわけではありません。しかし、銅やアルミの価格上昇が製造コストを押し上げ、新品市場価格が上昇すれば、未使用品の市場評価も底上げされる可能性があります。つまり、素材相場は間接的に「買取価格の土台」を形成しているといえるのです。

原材料価格と未使用エアコン買取価格の関係

ここまで見てきたように、エアコンは銅やアルミといった金属資源の影響を少なからず受ける製品です。しかし、「銅が上がったからその分だけ買取価格も上がる」という単純な話ではありません。重要なのは、原材料価格がどのようなルートを通って未使用エアコンの市場価値に反映されるのかを理解することです。

新品市場価格との連動性

原材料価格が上昇すると、まず影響を受けるのはメーカーの製造コストです。銅やアルミの仕入れ価格が上がれば、生産コストは確実に上昇します。メーカーはその負担を吸収しきれない場合、製品価格を改定します。いわゆる「値上げ」です。
新品エアコンの市場価格が上昇すると、流通在庫や未使用保管品の相対的な価値が高まることがあります。例えば、昨年モデルを未使用のまま保管していた場合、新品定価が上がれば「割安な在庫」として評価されやすくなります。その結果、買取価格も引き上げられる可能性が出てきます。
つまり、資源価格の上昇は直接ではなく、「新品価格の改定」というワンクッションを挟んで未使用品の査定額に影響するのです。

型落ちモデルへの影響

一方で注意したいのが型落ちモデルの扱いです。原材料価格が高騰していても、新型モデルが発売されれば旧モデルは市場での優先順位が下がります。家電市場では「年式」が大きな評価軸となるため、相場上昇の恩恵を十分に受けられないケースもあります。
ただし、資源高騰局面ではメーカー側も大幅な価格競争を行いにくくなります。そのため、旧モデルでも一定の価格帯を維持しやすい傾向があります。特に未使用品であれば、「すぐに使える新品同等品」として評価されるため、相場環境が良いタイミングでは安定した査定が期待できます。
重要なのは、資源相場・新品価格改定・モデルサイクルの3つが複合的に絡み合っているという点です。どれか一つだけを見ても売却判断はできません。市場全体の流れを読みながら、「今は需要が強いのか」「価格改定直後か」「次期モデル発表前か」といったタイミングを見極めることが、未使用エアコンをより有利に売却するポイントになります。

2020年以降の価格推移

2020年以降、銅・アルミ価格は大きな変動を経験してきました。世界的なパンデミックによる経済停滞、その後の急速な景気回復、物流混乱、エネルギー価格の上昇など、複数の要因が重なり合い、市況は乱高下を繰り返しました。
とくに2021年から2022年にかけては、インフラ投資拡大や脱炭素政策の加速を背景に銅価格が上昇基調を強めました。アルミも同様に、エネルギーコストの上昇や供給制限の影響を受け、歴史的な高値圏を記録する局面が見られました。
金属価格の上昇はメーカーの製造コストを押し上げ、家電製品全体の価格改定につながる動きも広がりました。その後、一時的な調整局面を挟みながらも、再び需要の底堅さが意識されています。
再生可能エネルギー関連投資、電動化の進展、データセンター増設など、銅需要を支える構造的な要因は依然として強く、アルミも軽量化ニーズや輸送コストの観点から安定した需要があります。
こうした流れの中で、新品エアコンの価格は以前よりも高止まり傾向を見せています。結果として、未使用エアコンの買取相場も「極端に下がりにくい環境」が形成されつつあります。
資源価格の上昇が直接査定額を決めるわけではありませんが、市場全体の価格水準を底上げする土台になっていることは間違いありません。

今後の相場見通しと売却判断のポイント

今後の銅・アルミ相場は、世界経済の動向や為替、エネルギー政策の影響を受けながら推移していくと考えられます。短期的な上下はあっても、電動化社会・脱炭素社会への移行が進む限り、金属需要そのものが急激に縮小する可能性は高くありません。
ただし、未使用エアコンの売却において最も重要なのは「資源相場だけを見ること」ではありません。実際の査定では、年式・型番・保管状態・需要期かどうかといった要素が総合的に判断されます。
特にエアコンは季節商品の側面が強く、春から夏前にかけて需要が高まりやすい傾向があります。
資源価格が高水準で推移し、新品価格も改定後の高値帯にある場合、市場全体の価格基準は上がりやすくなります。そのタイミングで未使用品を売却すれば、比較的有利な条件が期待できます。
一方で、型落ちが進みすぎると評価が落ちるため、「相場が強い時期に、年式が新しいうちに売る」という視点が重要になります。
もし未使用の家庭用エアコンを保管しているのであれば、市場環境が安定している今のうちに査定を受けてみるのも一つの選択肢です。実際の買取価格を知ることで、売却タイミングの判断材料がより具体的になります。

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資源相場・新品市場・モデルサイクル。この三つを意識することで、未使用エアコンの売却判断はより戦略的になります。「なんとなく売る」のではなく、「相場を理解して売る」。それが納得できる買取につながる近道です。