【最新版】2020年以降の家庭用エアコン価格推移と今後の買取相場予測

エアコン買取関連ニュース

2026年2月27日

2020年以降の市場動向

2020年以降の家庭用エアコン市場は、「需要の波」と「コスト上昇」が同時に起きた数年間でした。大きな節目になったのは、コロナ禍による生活様式の変化、世界的な供給制約(部材・半導体など)、そして円安や物価上昇です。エアコンは生活必需品に近い一方で、製造・輸送・設置まで多くのコスト要因を抱える商材のため、社会全体の変化が価格や相場に反映されやすい特徴があります。
需要面では、在宅時間の増加により「自宅の快適性」を重視する動きが強まり、買い替え・新規設置の意欲が底堅く推移しました。さらに近年は猛暑の影響で、夏前の早い時期から市場が動く年が増えています。業界統計でも、家庭用エアコン(ルームエアコン)の出荷は季節要因を受けつつも、需要が一定規模で維持されていることが読み取れます。
一方で供給面は、部材価格や物流コストの上昇が続き、メーカー各社がコスト増への対応を迫られました。資源価格高騰、部材価格の上昇、物流コストの上昇、半導体不足といった要因が同時期に語られていることからも、家電全体がコスト圧力を受けた流れが分かります。エアコンも例外ではなく、こうした外部環境は新品価格だけでなく、未使用品・中古品の流通相場にも影響を及ぼします。
買取相場の観点で重要なのは、「新品が上がると、未使用品・高年式中古の需要が相対的に強くなる」ことです。新品価格が上がる局面では、購入者が少しでも費用を抑えようとして、未使用在庫や高年式の流通品に目が向きやすくなります。その結果、状態の良い未使用エアコンは相場が崩れにくくなる傾向があります。
また、国内出荷の金額面を見ても、台数だけでなく金額が伸びる局面が確認できます。これは単に“売れた”だけではなく、製品単価や構成(上位機種比率)も影響している可能性を示します。2020年以降は「コスト上昇」と「高付加価値化(省エネ・快適機能)」が重なったことで、価格帯の見え方が変わってきた時期だと言えるでしょう。

物流費・資材価格の影響

2020年以降のエアコン価格を語るうえで、物流費と資材価格の上昇は避けて通れません。エアコンは室内機と室外機のセット商品であり、重量・体積ともに大きい商材です。そのため、輸送コストの変動が販売価格に直結しやすい特徴があります。
近年は原油価格の上昇や人件費の増加、ドライバー不足などを背景に、国内外の物流コストが上昇しました。特に海外生産モデルでは、海上輸送費の高騰や為替変動の影響も重なり、メーカー側の負担が増加しました。こうしたコスト増は最終的に製品価格へ転嫁されるケースが多く、新品の店頭価格にも影響を与えています。
さらに、エアコンの主要構成部材である銅・アルミニウム・鋼材などの資源価格も上昇傾向にありました。室外機の熱交換器や配管には銅が多く使用されており、金属価格の変動は製造原価に直接影響します。加えて電子部品や半導体不足も重なり、生産コスト全体が押し上げられました
このように新品価格が上昇局面に入ると、未使用品や高年式在庫品の価値は相対的に高まりやすくなります。新品との価格差が縮まることで、未使用エアコンが“お得な選択肢”として見られるケースが増えるためです。その結果、状態の良い未使用品は買取相場が下がりにくい傾向があります。
ただし、コスト上昇が常に買取価格の上昇につながるわけではありません。市場全体の需要が落ち着けば、価格転嫁の影響が緩和されることもあります。重要なのは、新品価格の動きと市場需要をあわせて見ることです。物流費・資材価格の動向は、今後の買取相場を予測するうえでも注目すべき要素といえるでしょう。

省エネ性能向上と価格変化

2020年以降のエアコン市場では、省エネ性能の向上が価格構造に大きな影響を与えています。各メーカーは省エネ基準の改定や環境配慮の流れを受け、消費電力量の削減や効率向上に力を入れてきました。その結果、上位機種を中心に高性能化が進み、販売価格帯も全体的に上昇傾向を見せています。
省エネ性能が向上すると、本体価格は高くなる傾向がありますが、長期的に見れば電気代削減につながるため、購入者の納得感は得やすい商品です。特に電気料金が上昇している局面では、省エネ性能の高いモデルへの関心が強まります。そのため高効率モデルは新品市場での販売価格が維持されやすく、結果として未使用品の相場も安定しやすくなります
また、センサー制御や自動掃除機能、空気清浄機能などの付加価値機能が充実したモデルは、単なる冷暖房機器ではなく“快適家電”としての位置付けが強まっています。こうした高付加価値化は単価上昇の一因であり、買取相場にも影響します。特に2020年以降の高年式モデルは、旧世代機種との差が明確になりやすいため、査定時の評価も分かれやすくなっています。
一方で、省エネ基準が更新されると旧基準モデルは相対的に見劣りする可能性があります。未使用であっても、性能差が明確になると相場が緩やかに下がることがあります。つまり「省エネ性能の進化」は価格上昇要因であると同時に、旧モデルの価値を押し下げる要因にもなり得ます。
2020年以降の価格推移を理解するには、単純な物価上昇だけでなく、こうした技術進化による価格構成の変化も踏まえる必要があります。未使用エアコンを売却する際は、製造年だけでなく、当時の省エネ基準やグレード位置も評価のポイントとなります。

新品流通価格と買取価格の関係

エアコンの買取相場を考えるうえで欠かせないのが、「新品流通価格」との関係です。買取価格は単独で決まるものではなく、市場での新品販売価格を基準にしながら調整されます。新品価格が上昇している局面では、未使用品や高年式品の相場も比較的安定しやすくなります。
基本的な構造として、買取価格は「新品実勢価格-再販マージン-リスクコスト」をベースに算出されます。新品の実勢価格が高ければ、再販時の販売余地が広がるため、買取価格も相対的に上げやすくなります。逆に、量販店の値引き競争が激しい時期や在庫処分セールが行われている局面では、新品価格が一時的に下がり、未使用品の相場も影響を受けやすくなります。
2020年以降は、コスト上昇の影響でメーカー希望小売価格や実売価格が上昇傾向にありました。そのため高年式モデルの未使用品は、以前よりも価格を維持しやすい環境が続いています。ただし、需要期を過ぎると一時的に市場が落ち着き、相場が緩やかに調整されることもあります。
また、新品価格の動向は容量帯によっても影響が異なります。6〜8畳用のような標準容量帯は販売台数が多く価格競争も起こりやすいため、相場の動きが比較的敏感です。一方、16〜20畳用などの大容量帯は単価が高い分、価格変動幅も大きくなりやすい傾向があります。
つまり、買取価格は「新品市場の鏡」といえます。未使用エアコンを売却する際は、現在の新品価格動向を意識することが重要です。市場が上向いているタイミングで動くことで、より有利な条件が得られる可能性があります。

今後の市場予測

今後の家庭用エアコン市場は、「コスト構造の変化」と「気候変動による需要増」の両面から推移すると予測されます。物流費や資材価格は一時的に落ち着く局面があったとしても、人件費やエネルギー価格の影響を完全に切り離すことは難しく、製品単価は急激に下がりにくい環境が続くと考えられます。
また、近年の猛暑傾向は今後も継続する可能性が高く、夏場の需要は底堅く推移すると見られます。特に標準容量である6〜8畳用は単身世帯や賃貸住宅向けとして安定需要があり、市場の中心的存在であり続けるでしょう。需要が安定している容量帯は、未使用品の買取相場も比較的安定しやすいといえます。
一方で、省エネ基準の改定や新機能の追加が進めば、旧モデルとの性能差が広がる可能性があります。その場合、高年式モデルと旧年式モデルの価格差はより明確になるでしょう。未使用であっても製造年が古いモデルは徐々に評価が厳しくなる可能性があります。
今後の相場を見極めるうえで重要なのは、「製造年」「容量」「市場需要」の3点です。特に高年式・人気容量帯・状態良好という条件が揃っている未使用エアコンは、今後も一定の需要が見込まれます。
相場が大きく崩れる兆候は現時点では限定的ですが、モデルチェンジや価格改定のタイミングで相場が動く可能性はあります。未使用エアコンをお持ちの場合は、市場が安定しているうちに査定を受けることが有効な選択肢となります。

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2020年以降の価格推移を踏まえると、未使用品は「タイミング」が価値を左右する重要な要素です。相場の動向を意識しながら、最適な売却時期を見極めることが高価買取への近道といえるでしょう。