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【重機】製造メーカーランキング
更新日:2022年4月26日
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スタッフ
新品・中古に限らず、重機を選ぶ際参考にする大きなポイントが「どのメーカーか」ということです。
メーカーを重視して探す人は思った以上に多く、中古探しであっても最初から「このメーカーで!」と決めて問い合わせしてくる人も多いものです。
「中古」に限ると、新品の重機以上に大手メーカーに寄せる信頼度は高いということができ、購入時も、また不要になった買取時も有利になるということができます。
シェアや売り上げをもとにした「重機」ランキングについては「建機とまとめたもの」しかないのですが、今回は参考として大手重機・建機メーカーをご紹介します。
目次
重機・建機のメーカーランキング
国内ランキングベスト5
建機・重機業界における2021-2022年の国内売り上げランキングは、以下のとおりです。
※紹介されている情報により順位が異なりますが「どこまでを建機として含めるか」といった分類により解釈が異なるようなので、ここでは最も年度の新しいものをご紹介しています。
第1位「株式会社小松製作所」
いわゆる「コマツ」は国内重機・建機のトップメーカーとして知られており、売上高も2割以上減少したとはいえ2兆円近くあります。
コマツは日本の建機・重機で第1位の企業ですが世界的に見てもキャタピラー社(米国)に次ぐ第2位となっており、世界的にも知名度が近い企業です。
ブルドーザーなどを初めて国産化した企業だけあり、エンジンや車軸などといった革新技術を自社で握りこだわっているのが強みと言えるでしょう。
売り上げとしては海外で8割を占め、主に北米や欧州などに輸出をしているのですが、国内の機種別でみていくとブルドーザーと油圧ショベルで圧倒的1位のシェアを取っていることが特徴と言えます。
第2位「日立建機」
会社としての売り上げは第4位なのですが、建機の売り上げとして国内2位と言えるのが「日立建機」で、売り上げは8000億円前後となっています。
重機・建機の中でもショベルカーに強みがあり、油圧ショベルでは2位のシェアを取るなどかなりの優位性があります。※クローラー式の油圧ショベルでは世界トップです。
重機では他にホイールローダーなどにも力を入れています。
第3位「三菱ロジネクスト」
数年前まで「ニチユ三菱フォークリフト」の名前でした。
会社としての売り上げは4000億円程度ですが、名前の通りフォークリフトを中心とした重機関係の売り上げが多くを占めています。
同社のバッテリーフォークリフト・エンジンフォークリフトを初めとしたフォークリフト類は同社の顔ともいえるもので、多くのシェアを占めています。
ここまで国内重機の上位3社をご紹介しましたが、実は会社全体の売り上げとしては大きいものの重機・建機ジャンルではそれほどでもないのでランキングに入っていない会社もあります。
それらを2社、以下に紹介します↓
※1「クボタ」
「会社としての」売り上げで言うと第2位(約1.5兆円)なのですが、クボタというと、農機業界では1位なのでそれで知っている人も多く重機・建機についてはその一部と言えます。
クボタの重機としては「ミニバックホー」「ホイールローダー」「キャリア」の3つを主にしていますが、どちらかというと小型の建機・重機が多い印象ですね。
※2「豊田自動織機」
豊田自動織機はクボタ同様、会社としての売り上げは第3位(1.4兆円)なのですが製品の幅が広く、フォークリフトを中心とする産業部門以外に自動車部門・繊維機械部門などを合計したものなのであくまでその一部ということになります。
重機部門においては自動車のノウハウを生かしたフォークリフトが主力と言える会社で、同社のフォークリフトについては知名度があります。
またこうした会社以外にも「総合ランキングでは入っていなくても、特定の機械においては圧倒的に強い企業」もあります。
たとえば農機でも有名なヤンマーは油圧ショベルでも国内3位のシェアを持ちますし、神戸製鋼グループのコベルコ建機は油圧ショベルとクレーン分野で強く、海外での売り上げの方が多いです。
世界ランキングベスト5
世界の重機・建機においては、ベスト5の中に日本企業が2社も入るなど健闘しています!
売り上げで見た世界上位ベスト5は、以下のとおりです↓
第1位「キャタピラー」(アメリカ)
建機・重機全体では世界シェアの4分の1を占めると言われ、売上高は年商5兆円以上です!
もともとは鉱山機械に強かったのですが、現在ではジャンルとしても油圧ショベル・ホイルローダー・ブルドーザーなど全般に高いシェアを持っており、黄色いボディで親しまれていますね。
またそれに付随するアタッチメントやエンジンなど商品層も分厚いものがあります。
(日本では「日本キャタピラー」として東京に本拠を置き各都道府県に展開しています。
第2位「コマツ」(日本)
「小松製作所」」は日本国内では重機・建機のトップメーカーとして知られており、売上高も2割以上減少したとはいえ2兆円近くあります。
売り上げとしては海外で8割を占めていることもあり、世界で見てもキャタピラー社(米国)に次ぐ第2位となっており、特にエリア別にみるとアジア地域でトップシェアを占めているのが強いですね!
ジャンルとしても油圧ショベルを中心としてホイールローダー、ブルドーザー、グレーダー、フォークリフトなど大型のものから中小の重機に至るまでコンスタントに上位に立っています。
第3位「ディア・アンド・カンパニー」(アメリカ)
世界最大の農機メーカーでもありますが、2017年にヴィルトゲンを買収してからは建設機械のメーカーとしても知られています。
売り上げが全体としては3兆円以上あるので3位にランクインはしていますが、建設機械だけを見ると実態としてはそれほど上位と言えないかもしれません。
第4位「日立建機」
国内では、事実上第2位の建機・重機メーカーと言えるのが「日立建機」で、世界でも4位に食い込んでいます。(売り上げは8000億円前後となっています)
重機・建機の中でもショベルカー(特に油圧)に強みがあり、特に中~大型を中心に海外では強いです。
※クローラー式の油圧ショベルでは世界トップです。
重機では他にホイールローダーやダンプトラックなどにも力を入れています。
第5位「ボルボ」(スウェーデン)
スウェーデンのボルボというと乗用車のイメージが強いのですが、実は建機分野でも業績を伸ばし、ベスト5に食い込んでいます。(同分野の売り上げは8000億円前後と4位の日立建機に迫ります)
主力としてはホイールローダーを中心に油圧ショベルやダンプトラックなども生産しています!
上位メーカーの重機を選ぶメリットとは
ここまでいろいろとシェア率の高いメーカーをご紹介してきました。
「商品知識がまだあまり無いなら、ともかく知名度のあるメーカーを選ぼう!」ということはよく言われるのですが、それはなぜなのでしょうか。理由を整理してみました。
技術力が高く、結果としてコスパが良い
上位メーカーは総じて同じ目的の重機でも機能別に層が厚く、多くの品番が発売されています。
また歴史がある分中核になる技術(エンジンや車軸など)を自社でしっかりと押さえていることが多いです。
またシェアが高い分大量生産できるので同じような物を作ってもすべての部品が少しずつ高コスパだったり、軽量だったりなどといったコスト面・技術面での強みが生まれます。
そうした目に見えない小さな強みが積み重なって「耐久性がある」「コスパが良い」といった比較評価が出来上がっているのです。
故障などトラブルの際サポート体制が充実
上位メーカー(いわゆる大手)の強みは、その販売網にあります。
たとえば世界1位であるキャタピラー社は「日本キャタピラー」を東京中心に展開し、各都道府県にサービス網を展開しています。
販売網=サポート網と言い換えることもできるので、知名度の高いメーカーほど、地方ごとにきめ細かくサポート網を持つことになります。
「故障してしまったので部品を交換したい、修理したい」
といったトラブル発生時でも人的・物的に早めに対応しやすいので、長い目で見ても安心できると言えるのです。
買取ってもらう際にメリットがある
重機や建機というのは、下手をすると10年に一度程度しか買い物をしない商品と言えます。
毎日購入する商品であればその人なりの「こだわり」でニーズは細分化しますし、感想を交えて何を買うかということを微修正していくものです。
しかし重機のような買い物の場合「ひとまず信頼のある物を買う」という傾向はとても強いので、不要になり買い取ってもらう場合も無名のメーカーより、メジャーなメーカー製の重機はずっと高価買取が期待できると言えます。
購入するときから売却時のメリットまで考える人は中々いないと思いますが、信用あるメーカーはただそれだけでもこうしたメリットがあります。
「メーカーにこだわる」というと、相応の理由・メーカーへの深い理解が必要なようにも感じますが、必ずしもそうではないと思います。
特にまだそれほど重機について深い知識がない場合は特に、上記の理由から「ひとまずメーカーの信頼度に重きを置いて」判断することをお勧めします!
読んでいただき、ありがとうございました。
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