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竹田の部屋

    エアコンの買い替え時期の目安とは? 修理と買い替えのメリット・デメリット

    更新日:2022年4月26日

    本日の
    スタッフ
    財部

     

    エアコンは家庭用が普及を始めてから半世紀になりますが、今や一家・いや一部屋に一台というイメージが広まってきました。
    そしてエアコンは家電の中でも「無くてはならない、壊れてしまっては特に困る」ものの代表に挙げられるものと言えます。
    炊飯器や冷蔵庫など他の家電の多くは「使えなくなった」場合、急いで購入し、設置すれば大丈夫です。

     

    しかしエアコンの場合費用が高いこともさることながら、取り付けには平均して1-4週間かかることが多いので「すぐに代わりが何とかなる!」という部類ではないからです。
    エアコンについてはともかく手遅れになる前に「修理をするか、買い替えをするか」決断し対応する必要があるのですが、今回はそのどちらを決断するべきなのか、判断基準とポイントなどについてお伝えしていきます。

     

    エアコンの買い替え時期を左右する3つのポイント

     

    エアコンの寿命と、中古評価額の変化を意識しよう

     

    エアコンの一般的に、どれほど使い続けられるのでしょうか。
    おおよその目安を2つ言うのであれば、

     

    〇エアコンは10年程度が寿命と見なされている。
    …各メーカーにおける部品の保有期間がメーカーごとに約9-10年が多い

     

    〇平均して13.5年程度使用されている。
    …総務省調査(平成30年)による統計

     

    というものがあります。

     

    前者の寿命についてはもちろん10年で壊れてしまう…という意味ではなく「これを越えたら修理はできないですよ?」という限度期間を定めたものと言えます。
    これを読んでいる皆さんの自宅でも、10年を大きく超えたエアコンがまだ設置されている場所は身近にある物だと思いますし、実際には10年を超えて使っている人の方が多い…ということになりますよね?

     

    もちろんこうした統計数字には「頻繁にエアコンを使っておかず、ただ放置している」ケースもかなり含まれているのですが、どちらにしてもエアコンは高いだけあって、かなりタフな家電と言えます。
    ※ちなみに気になったので見たのですが、この原稿を書いている部屋のエアコンは平成15年設置でした…。

     

    その一方でもし「売却」するとなるとどの程度まで古くても大丈夫なのでしょうか?
    こちらの方はかなりシビアで、多くの買取店では「概ね値段が付くのは購入後5年以内のもの」という目安の所が多いようです。

    相場については一概に言えないのですが、もし新品未使用のものを買い取りとなった場合は新品購入価格の3-4割で流通していることが多く、中古として流通可能なラインの4-5年経過したものの場合、良くて原価の1割程度ということが多いようです。
    (それ以上安くなると取り外しにコストがかかり事実上の引き取りになってしまう…という事情もあります)

     

    買い替えコストがお得な季節もある

     

    エアコンの買い替えをする場合、かかるコストは基本的に、
    「新しく購入するエアコン代金」-「買取(下取り)してもらう古いエアコンの金額」
    ということになります。

     

    古い方のエアコンについては時期によって当てにならないのですが、新しいエアコンを安く購入できるかどうかというのは、実は「何月に買い物をするか」という季節によって左右されることが多いです。

     

    ここで知っておいてほしいこととしては、
    〇エアコンの新モデルは例年、秋に発売される(10月以降が多い)
    〇一部の中堅~スタンダードモデルは春に発売されることがある
    という点です。

     

    同じエアコンでも新モデルとしての発売直後は高いですし、中々値引きはしてもらえません。
    その一方で次の新モデルが出る時期直前は「型落ち」直前ということもあり各社が在庫処分に走り、比較的安く買えることが多いからです。

     

    そう考えると方針によって、いつエアコンを買い替えればベターなのか? ということも見えてきます。

     

    ともかく新製品・高性能のものを買い長く使いたい場合…新モデルが発表された直後(秋・または春)に購入する
    コスパ重視で、すぐ型落ちしてもいいので「お得に」買いたい場合…モデルチェンジの時期直前に購入する
    といったところでしょうか。

     

    エアコンの状態から見たベストの買い替え時期とは

     

    また「エアコン買い替えの都合」は、「そろそろもっと良い物にしよう」という能動的な物だけとは限りません。
    エアコンの不具合や故障など、思わぬトラブルで「そろそろ変えないとまずい」と受動的な形で買い替えの決断をすることの方が、どちらかと言えば多いです。
    そして「少し調子が悪い」というのではなく「まったく動かない。もうどうしようもない」という状態から買い替えアクションをする場合は時間もかかり、時期によっては(猛暑・寒さなどで)生活に大きな支障が出てしまいます。

     

    そこで、ある程度の「買い替えサイン」が出たところで買い替えについては検討をお勧めします。
    特に真剣に買い替えを考える必要のあるサインとは
    〇噴き出してくる風から匂いがする
    〇運転中室内機・室外機から異音がする
    〇室内機から水が漏れ、垂れることがある
    〇冷暖房の効果が目に見えて薄れてきている
    〇運転すると漏電ブレーカーが落ちる

    といった事態です。

     

    いずれもエアコン内部にカビなどの汚れが蓄積したり、部品の劣化で正常に運転できていないことが考えられ、放置しておくと急な故障・最悪の場合家屋に被害を出す可能性もあります。

     

    もちろん初期対応として

    〇エアコンの電池を変えてみる
    〇冷房不調であれば、冷却液の補充を依頼してみる
    〇フィルターなど掃除をしてみる
    といったことで解決する場合もありますが、どうしてもそれで解決しない上記5つのサインが出た場合は、真剣な買い替え検討をお勧めします。

     

    ただ買い替えをする際逆にあまりお勧めできない季節というものがあります。
    〇寒冷地であれば真冬(12-2月)
    〇その他の地域であれば酷暑となる真夏(7-8月)
    です。

     

    この時期に、(必要に迫られて)急にエアコンの買い替え・購入(または修理)をしようとしても、とても需要が高くなるので対応が大変混雑で遅くなり、数週間待たされるのが普通と思った方が良いです。
    こうした「酷暑」「極寒」の時期にいきなりエアコンが動かなくなり、不便な思いをしながら買い替え手続きで待たされるのはできるだけ避けたいので、この時期を意識して「事前に買い替えの決断をする」ことをお勧めします。

     

    エアコンの買い替えの是非についてはこうした「エアコンから出ている不具合のサイン」と、「買ってからの年数」の2つを組み合わせ状況判断していくのが良いでしょう。
    あまりに先延ばしにしていると「大事な時期に突然動かなくなる」というリスクもあるのですが、修理などでも「メーカーの方で部品の保管期間が終了してしまう」ことも意識した方が良いです。

     

    買い替えか? 修理か? 判断のポイントとは

     

    エアコンを買い替えるメリット・デメリット

     

    「修理」ではなく「買い替え」をするメリットは次のようなものがあります。
    〇再び修理や交換をするのはかなり先になる…一度新品になるので当然です
    〇電気代が安くなることが多い…新しいモデルは省エネ効果も高く、機種により電気代が安くなることも期待できます
    〇高性能化の恩恵を受けられる…空気清浄や湿度コントロールなど、より快適さを高めていくことも可能です

    逆に買い替えをするデメリットとしては
    〇費用と時間が、修理するよりかかってしまう
    という面があります。
    金銭的負担であれば修理の場合数分の1(場合により10分の1程度)、対応に来てくれるまでの期間も短いことが多いですね。

     

    買い替えの方がお得なケースとは

    上記を踏まえると、「修理ではなく、買い替えをした方が良いケース」とは、

     

    〇まだ購入後2-3年以内(最悪5年以内)で、前のエアコンの下取り見込みがある
    〇逆に10年以上経過しているので、修理しようにも部品の保管期間が終了してしまっている
    不具合の箇所が多いので、修理だと割高になる
    〇旧式で電気代がかさんでいたので省エネ効果のある物に変えたい
    〇健康その他の事情で新機能(花粉や除菌など)の付いた物に変えたい
    といった場合が考えられます。

     

    エアコンを修理する場合のメリット・デメリット

    逆に「買い替えではなく、修理を選択する」ことのメリットはどこにあるのでしょうか。
    〇メーカー保証期間内であれば無償で受けられる
    〇買い替えと比べてお金と待ち時間については負担が軽い
    ということが挙げられます。

     

    逆に修理を選択する場合のデメリットとしては
    〇買い替えと違い、修理は費用が読めない。不具合の箇所や深刻さによって費用がかさむ場合もある
    〇一度修理をしても同じ個所、または別の部位で不具合が出る不安は残る
    というのは仕方ないところですね。

     

    修理をお勧めするケースとは

    上記を踏まえると、買い替えではなく修理を選んだ方が良い場合とは、
    〇メーカー保証の範囲内(期間内)である場合
    〇不具合の箇所がそれほど多くない(1-2か所程度)場合
    〇仮に買い替えても機能やコスパ(電気代)でそれほどメリットがない場合

    と言えるかもしれません。

     

    いかがでしたか?
    今回は修理か、買い替えかということでお伝えしましたが、このことは「引っ越しの際に今あるものを持って行くか、それとも買い替えるか」といった判断にも応用できると思うので、少しでも参考になれば幸いです。

     

    「買い替え」にしても「修理」にしても行動力、何より経済的負担があるのでどちらにしてもいい気持ちで決断できることは多くありません。
    私自身エアコンで不具合を感じると「高い買い物をしたのに…いやだなあ」と感じてしまい、つい対応や決断を先延ばしにしてしまったこともあります。
    ※結果酷暑の時期にエアコンが壊れてしまい、3週間後の修理まで地獄のような思いをしてしまいました…反省です

     

    私自身の経験も踏まえて思うのは、一番良くないのは「どちらも決断せずにかなりの時間がずるずると経過してしまい、必要な時にエアコンが使えなくなってしまう」ことだと感じています。
    今回の記事が、どちらを選ぶにせよ積極的な判断をする参考になれば幸いです。

     

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